運営している塾の高等部では学校のテスト対策や課題のサポート、大学受験対策はもちろん、英語教育にも力を入れています。
その一つとして洋書を読めるようになることを、目標とした取り組みをしています。
詳しくはこちらの記事で詳しく解説しています。
この記事では、この春休みの取り組み内容を紹介させて頂きます。
この記事を読んで頂ければ、高校生が洋書を読むための準備をどのようにすればよいかを分かってもらえるかもしれません。
新高校1年生Aくん
先日無事第一志望の公立高校に合格したAくんは、洋書の入門書としておすすめの「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」にチャレンジしています。
対象は中学校の文法がある程度理解できている方なら、読み進められます。
Aくんが英語を本格的に勉強し始めたのは、中学校に入ってからです。
学校の定期テストは毎回80点以上をとれるようになり、この春から地域一番校に進学します。
これまでは学校でしか英語に触れたことはありません。
高校に入学する前の余裕のある時期に、英語を楽しむきっかけとしてこの本に取り組んでいます。
「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」は、洋書を本格的に読み始める前に、ウォーミングアップとして読むのにちょうどいい本で日本人向けに書かれている本なので、日本人にとって読みやすい内容になっています。
続編も7冊出版されているので、このストーリーを気に入れば段階的に英語のレベルを上げながら英語の多読に取り組める良書です。
この本の詳細については、こちらの記事で説明しています。
新高校2年生Bさん
進学校に通う本好きのBさんは 「Oxford Reading Club」に取り組んでいます。
「Oxford Reading Club」は英語絵本シリーズ「Oxford Reading Tree」を含む約900冊の電子書籍が読み放題のサービスです。
「Oxford Reading tree」については、こちらの記事で詳しくご説明しております。
「Oxford Reading Club」については、こちらの記事で詳しくご説明しております。
Bさんは高校1年生の時に「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」シリーズをすでに読んでおり、次の取り組みとして「Oxford Reading Club」を活用しています。
BさんもAくん同様本格的に英語を学習し始めたのは、中学校に入学してからでした。
「Oxford Reading tree」の英語レベル自体は「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」よりも易しいですが、Bさんは絵本も好きなので楽しんで読み進められているようです。
Bさんとは「ハリーポッター」シリーズにも取り組んでいきたいねと話しています。
新高校2年生Cくん
ドラゴンボールが好きなCくんは、ドラゴンボールの英語版マンガに取り組んでいます。
Dragon Ball (3-in-1 Edition), Vol. 1: Includes vols. 1, 2 & 3 (1)
- 作者:Akira Toriyama
- 出版社/メーカー: VIZ Media LLC
- 発売日: 2013/06/04
- メディア: ペーパーバック
本を渡してから次に塾に来る時にはもう読破していました。
Cくんも英語を学習し始めたのは中学校に入学してからで、高校1年生の時に「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」シリーズを読んでいます。
Cくんは英語に興味があるのもあり、積極的に英語の多読に取り組んでいます。
私が英語漫画を用意するのが間に合わないペースで読んでくれます。
ドラゴンボールと並行して、鬼滅の刃も読み始めました。
鬼滅の刃はKindle版もあるので、Cくんの読むペースに合わせてどんどん購入できるので便利です。
新高校2年生Dくん
競技かるた部に所属しているDくんは、ちはやふるの英語版マンガに取り組んでいます。
Dくんは小学生の時に英会話教室に数年通っていた経験があります。高校1年生の時に「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」を読みました。
今回ご紹介した生徒の中では、あまり積極的に英語多読に取り組んでいませんが、日本語版の「ちはやふる」をすでに読んでいたそうで、この本を選びました。
「ちはやふる」などバイリンガル版は、日本語訳も書かれており、英語多読に取っつきにくい生徒にもおすすめです。
また通常英語マンガはすべて大文字で書かれていますが、バイリンガル版「ちはやふる」は小文字で書かれています。
そのため通常の英語マンガよりも読みやすい点もおすすめです。
他のおすすめの英語漫画については、こちらの記事で詳しく解説しています。
本の選び方
ある程度英語力の生徒には高校1年生の早い段階で「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」を読んでもらうようにしています。
その後は同シリーズを読む生徒もいれば、そうでない生徒もいます。
基本的に本の選び方は生徒と相談しながら決めています。
実際にAmazonのサイトを見ながら、生徒本人が読みたい英語マンガを探すこともあります。
普段読む本の種類や趣味などを聞き、こちらから提案することもあります。
ただ読みたがらない生徒には無理には進めないようにしています。
その場合は他の取り組みをすすめるようにしています。
英語多読以外にも英語を楽しみながら学ぶ方法はたくさんあります。
英語多聴=英語をたくさん聴く
英語多観=英語動画をたくさん観る
英語でゲームをする
NHKラジオを活用する
などなど。
様々な取り組みが可能です。
日本の英語教育
日本の英語教育でも十分、洋書は読めるようになります。
あとはその橋渡しをすれば、高校生でも十分洋書を読めるようになります。
日本の英語教育については、こちらの記事で詳しく説明しています。
最後に
英語は楽しみながら学習ができます。
もちろん受験勉強でも、英語は楽しんでやることができます。
すべての生徒をうまく導けているわけではありませんが、多くの生徒が英語に興味を持ってくれるようになります。
生徒によっては英語版マンガがあることを知って目を輝かせる生徒や、英語の本を読み切れたことを嬉しそうに話してくれる生徒もいます。
日本にいて、洋書に触れる機会はそうは多くはないと思います。
一度洋書を見たり、触れたりするだけでも、何かの機会に洋書を読んでみようかなと思う可能性は高くなるのではないでしょうか。
生徒に実際に学校で習った英語を使う経験、生きた英語に触れる経験、英語を楽しむ経験を提供することができればと思っています。
皆様の参考になれば幸いです。
皆さまのご意見、ご感想、またはおすすめの方法、取り組んで良かったことなども教えて下さい。
お気軽にコメントして頂ければと思います。
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