2018年から3歳の娘に英語育児を始めて、1年間で約200冊の英語絵本を娘と読みました。
その中で、おすすめの英語絵本シリーズは「Oxford reading tree」です。
日本では「オックスフォード・リーディング・ツリー」略して「ORT」として知られています。
私はWebで英語絵本について調べているときにOxford Reading Treeについて知りました。
娘と読んでいくうちにORTファンになり、今では自分が運営している塾でも活用しています。
このシリーズは300冊以上(国内販売は約200冊)あり、英語ネイティブの子ども用に作られた「Leveled readers」という小さな子どもでも読みやすいようにレベル分けされたものです。
この絵本は1ページ1文字の絵本から始まりレベル順に読んでいくことで、自然と英語が読めるようになっていきます。
英語育児界隈ではもっとも有名な英語絵本シリーズだと思われます。
また、大人の英語学習者にも英語の多読用教材としても人気です。
多読とは1ページ数語の簡単な英語絵本から読み始めて、読む本を徐々に難しくしていくことで英語をマスターする学習方法です。
これは暗示的学習と呼ばれ、日本人が日本語を習得した方法は暗示的学習になります。
そのため、「Oxford reading tree」のような「Leveled readers」は英語育児、多読学習に向いています。
楽しく読書をしながら、英語がマスターできれば最高ですね!
そのための入門教材として「Oxford reading tree」はNO.1の英語絵本シリーズです。
「Oxford reading tree」を読み続ければ、洋書もスラスラ読めるようになっていきます。
- 「Oxford reading tree」とは
- ORTの各レベル詳細
- 「Oxford reading tree」がおすすめな理由
- 絵本だけではない英語学習サポートグッズ
- 英語学習への活用方法
- 実例紹介:娘との取り組み
- どれを購入すればいいの
- どこで買えるの
- 安く購入する方法は
- 試しに読んでみたい
- 最後に
「Oxford reading tree」とは
イギリスのオックスフォード大学出版から販売されています。
日本法人もあり、学校や英会話教室などでもよく使われています。
オックスフォード大学出版はオンライン英会話や英会話教室でよく使われている「Let's go」シリーズなども出版してます。

Let's Go: Fourth Edition Level 1 Student Book with Audio CD Pack
- 作者: Ritsuko Nakata,Karen Frazier,Barbara Hoskins,Carolyn Graham
- 出版社/メーカー: Oxford University Press (Japan) Ltd.
- 発売日: 2012/04/01
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
「オックスフォード・リーディング・ツリー」の特徴は、
・イギリスの約80%以上の小学校で採用されている「国語」の教科書。
・かわいいキャラクター達が登場するユーモアあふれる「オチ」がある短いお話が200話以上あり、すべてネイティブの子供たちが使う自然な英語でつづられています。
・10段階にレベル分けされ、頻繁に使う表現が繰り返し登場するため、英語学習用としても最適。
・物語はおもに主人公のキッパー少年とその家族や友達の日常生活を描いているので、まるで日本にいながらイギリスの家庭にホームステイしている気分も味わえます。
イギリス国外でも現在130ヶ国以上で親しまれており、世界中の英語学習者に読まれているシリーズです。
先日仕事の関係でオックスフォード出版の方ともお会いさせて頂き、直接お話をお伺いすることができました。
元々はイギリスの幼稚園~小学校低学年向けに書かれてた本ですが、日本では幼児~大人まで幅広い層に使われているそうです。
年々国内での販売実績も増えているそうで、書店で購入できる場所も増えているとのことです。
日本はORTファンの方が多いともおっしゃっていました。
私も大好きです!
担当の方は外国人の方で、その方も小学生のときに読んだことがあるとおっしゃっていました。
やはり外国人の方にっては馴染みのある絵本のようです。
ORTの各レベル詳細
各レベルのページ総数です。
STAGE1 各話8ページ
STAGE1+ 各話8~12ページ
STAGE2 各話16ページ
STAGE3 各話16ページ
STAGE4 各話16~24ページ
STAGE5 各話24ページ
STAGE6 各話24~32ページ
STAGE7 各話24~32ページ
STAGE8 各話32ページ
STAGE9 各話32ページ
初級は1ページの単語数も1~3文字と少なく読みやすいです。
反対に一番上のレベルでは1ページの単語数も50文字前後になります。
50文字×32ページ=1600文字にもなります。
中学1年生の英語教科書に掲載されている文章の総文字数は約2000文字です。
Oxford Reading Treeを読み進めていけば相当な文字数を読むことになります。
中学三年間で読む文字数も軽く超えることができます。
「Oxford reading tree」がおすすめな理由
本の絵と文章の内容が一致している
絵本の絵を見ればこの単語、文章はこういうことを書いているんだと容易に推測できるように作られています。
この推測のしやすさがほかの本に比べて優れています。
そのため、辞書なしで読んでいくことに適しており、大人にも子どもにも多読用入門教材としておすすめです。
内容が面白い
ひとつの絵本に必ずオチがあり子どもの反応もいいです。
大人が読んでもそれなりに楽しめます。
一話完結ではありますが、シリーズを通して登場人物が同じであるため、読んでいくうちに愛着が湧きます。
登場人物ごとの個性もわかってくるので、次の絵本も読みたくなってきます。
内容については、こちらの記事で詳しく説明しています。
読むたびに発見がある
1つの絵本の中で終盤に出てくる登場人物が、読み返してみると始めのページから載っていたりなど、何度でも読める工夫がしてあるので、繰り返し読む本としても向いています。
そのため、英語学習にぴったりです。
たくさんある
英語絵本を探すのは大変です。
レベルも内容も吟味すると時間もかかります。
Oxford Reading Treeは計300冊以上、国内で販売されているだけでも約200冊あり、レベル分けもされているので絵本を選ぶ手間が省けます。
情報も豊富
Oxford Reading Treeについての日本語の解説本まで発売されています。
親子で英語絵本リーディング: イギリスの小学校教科書で始める

親子で英語絵本リーディング: イギリスの小学校教科書で始める (実用外国語)
- 作者: 古川昭夫,宮下いづみ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/02/16
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
この本は英語絵本で英語を学ぶメリットや、なぜ英語絵本が英語学習にいいのかが記載されています。
またOxford Reading Tree10冊分のストーリーが掲載されており、朗読CDと解説もついています。
続編もあります。
イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ
こちらの本にはレベル1から7までの全部で8冊分のOxford Reading Treeが収録されています。
まだ続編があります。
続・イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ
 (実用外国語) 続・イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ[社会・理科編](朗読CD付き) (実用外国語)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/519-j5HGTyL._SL160_.jpg)
続・イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ[社会・理科編](朗読CD付き) (実用外国語)
- 作者: 古川昭夫,宮下いづみ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/01/23
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
こちらはOxford Reading TreeではなくInfo Trailシリーズが6話収録されています。
絵本だけではない英語学習サポートグッズ
音声CD
日本で販売されている絵本には音声CDがセットになっているものがあります。
そのため、音読に自信がない方でも安心です。

Oxford Reading Tree Special Packs ORT Trunk Pack B (Stage 5, 6, 7, 8, 9 Stories Packs) 5 CD packs
- 出版社/メーカー: Oxford University Press (Japan) Ltd.
- 発売日: 2011/04/01
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
タッチペン
また、触れると音声がでるタッチペンも販売されています。
タッチペンがあると子どもひとりでも取り組みやすくなりますね。
絵本の各ページに音声シールを張って、そのシールのコードをタッチペンが読んで発音をするシステムになっています。
そのため音声シール張るのが大変ですが、張ってしまえば使い勝手はかなりいいです。
おもちゃのように使えるので遊びの延長で英語に触れることができます。
特に幼児にはおすすめです。
無料音声ストリーミング
公式Webサイトにて音声ストリーミングが可能です。
音声のご利用方法 | Oxford University Press
音声を聞くためにはコードが必要です。
公式Webサイトで本を購入した場合は、本にコードがついています。
Webサイトから登録をし、コードを申請することも可能です。
日本語訳、英単語リスト、日本語訳、ティーチングノートなど
公式WebサイトにはOxford Reading Treeのステージ 1-5 に対応した辞典も約300語掲載されています。
他にもポスターや、読書進捗表、ティーチングノートなど様々なツールがアップされています。
全世界の学校の先生にも使われているので、このようにたくさんのツールが無料で使えます。
Oxford Reading Tree Resource Centre | Oxford University Press
カタログも掲載されているので、正規の値段も確認できます。
英語学習への活用方法
英語初心者の場合
幼児など全くの英語初心者の場合は、一番初級レベルから読み始めてください。
そして同じ絵本を何回も読むようにしましょう。
一冊数回ずつしか読まないと、どんどん絵本の英語レベルが上がってしまい難しくなってしまいます。
簡単なものを多量に読む方が英語は伸びます。
焦らずひとつひとつの絵本をじっくり読んでいきましょう。
それでも読み切ってしまった場合は、オックスフォード大学出版が出している他のシリーズの絵本や、他の出版社が出している「Leveled readers」を読まれるといいと思います。
ただし出版社によってレベル表記は異なるので、1ページ当たりの字数を確認されることをおすすめします。
娘と読んだ本の中で、Oxford Reading Tree以外のおすすめの絵本はこちらの記事で紹介しています。
字数も目安になるように記載していますので、ぜひご覧ください。
英語経験者の場合
一番初級レベルから読み始めてください。
やさしいと思ったレベルは繰り返し読まなくてもOKです。
どんどん読んでレベルを上げていってください。
難しいと思うようになったレベルから繰り返し読むようにしましょう。
内容に飽きたり、面白く感じなくなったら、オックスフォード大学出版が出している他のシリーズの絵本や、他の出版社が出している「Leveled readers」にチャレンジしてみましょう。
実例紹介:娘との取り組み
現在娘とはOxford Reading Treeを含めた英語絵本を毎朝3冊読んでいます。
今朝の娘との読書タイム
— 塾パパ@英語育児&英語学び直し中 (@juku_papa) 2019年11月15日
日本語絵本
ディズニープリンセスの本から2つのお話
英語絵本3冊
を読みました!今日は土曜日で幼稚園がないのでたっぷり読書を満喫。#英語育児 #読み聞かせ pic.twitter.com/fy07VFxrWq
子どものすぐ手の届くところに英語絵本、日本語絵本を置いています。
朝は必ず読んでいますが、あとは好きな時に読んできます。
日本語絵本を読んだ後に英語絵本を読むときもあります。
娘との読み聞かせにについてはこちらの記事でも詳しく記載しております。
どれを購入すればいいの
いろいろな種類が販売されているのでどれを買えばいいのか迷われると思います。
ほとんどはセットで販売されています。
まず始めに購入をおすすめするセットはこれです。
①Oxford Reading Tree『Read With Biff, Chip And Kipper』Level(Stage) 1~3 33冊セット

Oxford Reading Tree『Read With Biff, Chip And Kipper』Level(Stage) 1?3 33冊セット
- 発売日: 2015
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
初級レベルからレベル3までの絵本33冊がセットになったものです。
上のリンクのセットはCDは入っていませんが、CDがセットになっているものも販売されています。
他にも初級レベルからセットになっているものがいくつかあります。
このセットをおすすめする理由は、安く購入できたからです。
安く購入する方法は後でご説明しています。
購入されるタイミングによって安くなるものが変わる場合がありますのでご了承ください。
このセットを読んでみて、同じレベルの絵本が読みたい場合はこちらのセットがおすすめです。
②STAGE 1+ FIRST SENTENCES PACK

STAGE 1+ FIRST SENTENCES PACK (Oxford Reading Tree)
- 作者: Roderick Hunt
- 出版社/メーカー: Oxford University Press (Japan) Ltd.
- 発売日: 2011/01/01
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
こちらはレベル1+の絵本6冊がセットになったものです。(CDなし)
このセットのように各レベルごとに6冊セットになったものが販売されているので、自分にあったレベルがわかればどんどん買い足すことが可能です。
また、購入される時に始めに買ったセットと本が重なっていないか確認をされることをおすすめします。
①のセットを読まれてやさしいと感じられた場合に、次に読むおすすめのセットはこちらです。
③Oxford Reading Tree『Read With Biff, Chip And Kipper』Level(Stage) 4~6

Oxford Reading Tree『Read With Biff, Chip And Kipper』Level(Stage) 4?6 25冊セット
- 作者: Oxford Reading Tree
- 出版社/メーカー: Oxford
- 発売日: 2015
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
これはレベル4から6の絵本25冊がセットになったものです。(CDなし)
③まで読み続ければ自分に合った本は見つけやすくなってくると思います。
レベル7以上のOxford Reading Treeはもちろんおすすめです。
様々な出版社が出している「Leveled readers」にチャレンジしてみるのも、お子様の興味の幅が広がってくるのでおすすめです。
どこで買えるの
公式Webサイトで購入が可能です。
https://www.oupjapan.co.jp/ja/products/list/22
書店でも購入が可能です。
こちらのWebサイトでは購入できる書店一覧が掲載されています。
ご購入について | Oxford University Press
Amazonや楽天、中古なども良く出回っています。
公式サイトや書店で購入されると音声ストリーミングのコードが付いていたりなど特典がある場合もございます。
安く購入する方法は
Oxford reading treeは1冊あたり正規価格でも500円~1,000円で購入ができます。
ただし1冊は高額ではないですが、購入する冊数が多くなると総額が懸念です。
公式サイトで180冊がパックになったものが販売されており、価格は109,720円になります。
一冊当たり約610円ですが、冊数が多いと価格もそれなりのものになります。
Amazonや楽天で購入しても価格はあまり変わりません。
そのため、私はイギリスのAmazonで購入しました。
アメリカのAmazonでも探しましたが、値段が高かったのでイギリスのAmazonにしました。
Oxford Reading Treeはイギリスの本なのでイギリスで買うのが安いのかもしれません。
上記①と②のセットを購入しましたが、送料込みで10,323円で購入することができました。
1冊当たり約178円です。
アメリカやイギリスのアマゾンの詳しい内容や、購入方法はこちらの記事でご紹介しています。
試しに読んでみたい
無料電子書籍で読む
「Oxford owl」というWebサイトでは、無料の会員登録をすれば「Oxford reading tree」を含む約200冊の本を英語で読むことができます。
音声もついているので、発音の確認や、リスニングの練習もできます。
Webサイトにアクセスしていただき、右上の「Join us」(下画像、オレンジの部分)をクリックし、メールアドレスなど必要事項を入力すればすぐに使えます。
入力する項目に「Teacher」と「Parent」のどちらかをチェックするところがありますので、「Parent」にチェックを入れてください。
因みに、「Teacher」でIDを作成すると下画像「Oxford Owl for School」を使用できるようになり、電子書籍以外にも授業で使えるツールなどが使用できるようになります。
登録が完了すれば、右上の「Log in」(上画像、緑の部分)をクリックし、設定したIDとパスワードを入力すればログイン成功です。
その後、「Enter site」(上画像、青の部分)をクリックすると下画像に変わります。
「Free eBooks for ages 3-11」のバナー(上画像、紫の部分)をクリックするとページが変わるので、少し下にスクロールすると下記画面に変わります。
後は好きな絵本を選ぶとポップ画面が出るので「Read ebook」をクリックすれば読んでいけます。
音声も聞けるのがうれしいです。
電子書籍を読む場合、スマートフォンからはうまく表示されない可能性がありますで、PCもしくはタブレットからアクセスされることをおすすめします。
このサイトにある本をいくつか読んで見て、自分の興味のあるシリーズや、読みやすいレベルもわかってくると思います。
私はこのWebサイトの本で約100冊ほど読んで内容を吟味してから、イギリスのAmazonでOxford Reading Treeを購入しました。
図書館で読む
図書館にも置いてある場合あります。
多読多聴マガジンを発行しているコスモピア(株)さんのWebサイトではOxford Reading Treeを含めた多読用書籍、英語絵本がある図書館リストを公開しています。
書店で読む
先ほど紹介した書店でも読める場合があります。
見本が置いていない書店もあるかもしれませんのでご注意ください。
ご購入について | Oxford University Press
最後に
英語は楽しみながら学習することができます。
Oxford Reading Treeを使えば、簡単なところから少しずつレベルを上げて読んでいけます。
ときどきニュースなどで小学生が英検1級などの高度な英語検定を取得したことが紹介されています。
そのお子さまたちの共通点は英検1級の問題集をバリバリ取り組んでいるというわけではありません。
ハリーポッターなどの洋書をすらすら読め、日常的に英語での読書をしている場合がほとんどです。
それは海外での生活や留学の経験がなくても可能です。
英語の多読をOxford Reading Treeから始めどんどん読むレベルを上げていけば英検1級取得も可能です。
皆様の英語への取り組みの参考になれば幸いです。
皆様のご意見、ご感想、またはおすすめの方法、取り組んで良かったことなども教えて下さい。
お気軽にコメントして頂ければと思います。
追記
2019年10月31日に「Oxford Reading Tree」300冊を含む、約900冊の電子書籍が読み放題のサービス「Oxford Reading Club」がオックスフォード大学出版局株式会社(Oxford University Press)からリリースされました!
こちらの記事で詳しくご説明しております。
こちらの記事も参考になるかもしれません。
合わせてご覧ください。