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英語を中・高6年間学んで話せない。日本の英語教育は間違っているのか。

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中学、高校の6年間で、私たち日本人は約1000時間英語の勉強をしています。

しかし、多くの日本人が英語にコンプレックスを持ち、流暢に英語を話すことができないように思います。

 

英語で海外ドラマ、映画、アニメを見ても、何を言っているのかさっぱり分からない。

英語圏の外国に行けば、小さな子どもでも英語でコミュニケーションができている。

 

自分たちがやってきたことは一体何だったんだと、一度は思われたことがあるのではないでしょうか。

 

この記事を読んで頂ければ、なぜ日本人にとって英語が難しいのか。

なぜ6年間1000時間英語を学んだのに、英語を話すことができないのか。

日本の英語教育は間違っているのか。

がお分かり頂けると思います。

 

 

日本人にとっての英語の難しさ

日本人が英語を聞き取れない、話すことができないのは、英語の必要性が低いことと、日本語と英語の類似性が低いことが大きな要因です。

 

英語の必要性

例えば、フィリピンでは、英語は公用語になっており、幼稚園から英語を学び始めます。

小学校からは英語で授業が行われ、テレビも英語で放送されています。

 

そのため、2013年の調査で78ヶ国137,000人の非ネイティブの英会話者を対象にしたビジネス英語力世界ランキングで、フィリピンが1位になるほど英語力は高いです。

 

日本との違いは、普段から圧倒的に英語に触れる機会が多く、日常的に英語を使う必要性があります。

 

日本は良くも悪くも、日本国内でビジネスが完結し、日本国内で十分生きていくことができます。

 

そのため、一般的な日本人にとって、英語に触れる機会は学校の授業とテストだけというのが現状です。

 

日本語と英語は類似性が低い

もうひとつの大きな要因は、日本語と英語の類似性が低いことです。

 

下記の表をご覧ください。

FSI外国語カテゴリー

*英語のネイティブ・スピーカーが知識ゼロの状態から「Professional working proficiency」(仕事で使用できるレベル)になるまでに必要な学習時間

*U.S. Department of Stateのデータ基にThe English Club が作成。

引用元ーThe English Club https://english-club.jp/blog/japanese-english-ability/#2

The English Clubさん画像をお借りしました。

ありがとうございます。

 

これは英語ネイティブのアメリカ人外交官が、外国語を仕事でつかえるレベルまで習得するのにかかる時間を表したものです。

 

外交官がフランス語を仕事で使いこなせるまでにかかる時間は、600時間から750時間です。

 

しかし、日本語を仕事で使いこなせるまでにかかる時間は、2200時間です。

約3倍の時間がかかります。

 

これは、日本人からみても同じことが言えます。

日本語と文法や構造のよく似た韓国語などは習得しやすいですが、日本語と似ていない英語は取得しにくいです。

 

特に日本語と英語の語順が違うことが、理解を妨げる致命的な要因になっています。

語順が同じであれば、単語を覚えるだけで使いこなせるようになります。

 

極端な例かもしれませんが、言語の類似性が高ければ、関東出身の方が、関西弁を話せるようになるレベルで、外国語を話せるようになるということです。

 

しかし、悲しいことに日本人の場合、英語を話すためには少なくとも、2200時間以上練習する必要があります。

 

日本人が中学・高校で英語を学ぶ約1000時間がいかに少ないかが分かります。

外交官でさえ2200時間かかるのに、その半分以下の時間しかありません。

学校英語だけで英語が使いこなせないのも当然です。

 

ただし、日本の英語教育も素晴らしい点があります。

 

日本の英語教育の優れている点

日本の英語教育ですぐれている点は、語彙力、文法理解と長文読解力です。

 

文法は日本人が理解しやすいように精査されており、中学校1年生から高校3年生まで段階的に構成されています。

他の国の教科書と比べても日本の教科書は圧倒的に分かりやすく、見やすく、生徒の興味が湧くように工夫されています。

「日本の英語養育は」と揶揄されますが、素晴らしい教科書、素晴らしい問題集が日本はたくさんあります。

 

そして、大学生になる頃には、ある程度、高度な長文を読めるようになり、英語の論文が読めるまでになります。

 

そのため、学校で習う単語は学術用語が多く、日常会話で扱われる単語が少ないのが特徴です。

学校英語だけでは、ネイティブの子供が見るような、簡単なアニメでさえも理解できない理由がここにあります。

 

英会話界隈では、このことがよくやり玉にあげられ、日本の英語教育を批判している内容を見たことがあるのではないでしょうか。

 

しかし、英語の論文を読む土台となる英語力を、たった1000時間で養えるのは日本の英語教育が優れている証拠です。

 

その証拠に、日本人がアメリカなどの語学学校に行くと、話すことは一番できないそうですが、テストや長文読解になると日本人が高得点を取ることが多いそうです。

 

そして、文法がしっかり理解できている日本人は、語学学校卒業時には、他の外国人よりも正確に、英語が操れるようになることが多いそうです。

 

このことは、「英語教師のための第二言語習得論入門」で紹介されています。

英語教師のための第二言語習得論入門

英語教師のための第二言語習得論入門

  • 作者:白井恭弘
  • 出版社/メーカー: 大修館書店
  • 発売日: 2012/01/15
  • メディア: 単行本
 

 

日本の英語教育による語彙力、文法理解力、長文読解は世界に誇れる英語力です。

 

もともと日本の英語教育は、大学で英語の論文を読むために設計されています。

そのため、聞けない、話せないというのは、練習していないので当たり前です。

英語教育の目的がそもそも違うのです。

 

塾講師のしんさんの記事に、このことがよく分かるグラフが掲載されています。

 

画像引用元ー https://shinn.hateblo.jp/entry/toeic_owakon

 

しんさん画像をお借りました。

ありがとうございます。

 

日本の英語教育はこのようにリーディング(長文読解)に特化した教育です。

だからこそ短時間で、英語の論文を読めるようになります。

それがノーベル賞を受賞するなど、日本の大学で最先端の研究ができている基盤になっているように思います。

 

そして、高度な長文読解力に裏付けられた語彙力と文法理解力は、英語を話す、英語を聞くことの大きな力にもなります。

 

よく中学英語を完璧に理解できれば、英語は話せるようになる、聞き取れるようになるといわれるのは、日本の中学校で学ぶ内容が、英語の本質をとらえているからです。

 

学校英語は、日本人が最短で英文法を理解できるように設計されています。

 

そのため、中学英語をマスターすることが日本人にとって、英語を話せるようになることも、聞けるようになることも早くできるようになる近道になります。

 

さらに高校英語もしっかりマスターすれば、ほぼ文法的に理解できない内容はなくなります。

 

実際に、映画「アナと雪の女王」「アベンジャーズ」「ジョーカー」で使われている英単語をすべて分析しましたが、ほとんどが中学校で習う単語で構成されており、高校で習う内容も含めれば95%以上が学校教育で習うものばかりでした。

 

各映画で使われた英単語の詳細はこちらの記事をご覧ください。

jukupapa.hatenablog.com

jukupapa.hatenablog.com

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改めて申し上げますが「日本の英語教育は最高!」と言いたいわけではありません。

日本の英語教育にも素晴らしい側面があることお伝えしたい。

日本の英語教育は間違っていない。

そして、学校で英語を学んできたことは無駄にならない。

ということをお伝えできればと思っています。

 

しかし、日本の英語教育にはたくさんの課題があるからこそ、英語にコンプレックスを持ち、流暢に英語を話すことができないことに悩む日本人がいることも事実です。

 

日本の英語教育のこれから

英語教育では年々、4技能(聞く、読む、書く、話す)の重要性が高まっています。

 

そのための2020年度教育改革であり、民間英語試験の活用でした。

現在、2020年度の民間英語試験活用は延期され、混沌としてきていますが、確定している範囲では、センター試験に変わる大学入学共通テストではリスニングの比重がこれまでの20%から50%に変わります。

 

小学校では、小学5、6年生で英語が教科になり、他の4教科のようにテストが行われます。

これまで5,6年生が行っていた英語活動は、3、4年生で行われ、小学校3~6年生で学習する単語数は、600~700個になります。

 

中学校でも学習する必修単語数が、これまでの1200個から1600~1800個に増えます。

 

2019年4月に全国の中学3年生を対象に行われた全国学力テストでは、スピーキングテストが行われました。

これは、高校入試でのスピーキングテスト導入を見越しての取り組みだと推測されます。

 

実際生徒から学校の授業の内容を聞いても、生徒の親世代の時と比べて4技能(聞く、読む、書く、話す)を意識した授業が多くなっています。

 

大学の先生方の認知としても、以前よりも英語を話すことに抵抗がない学生が増えているそうです。

 

これは喜ばしいことだと思います。

しかし、一方で、以前よりも英文法についての理解力が、落ちているとも耳にします。

 

中学、高校で英語を学ぶ約1000時間は大きく変わっていません。

当然、学校の授業がこれまでの読むことに特化した内容から、4技能(聞く、読む、書く、話す)を強化する内容に変われば成果は変わってきます。

 

私個人の意見ではありますが、4技能(聞く、読む、書く、話す)を強化することは素晴らしいことですが、これまでの日本語教育の良さが失われてしまい、文法を軽視し、結果的に総合的な英語力が下がらないかを危惧しています。

 

そして、教育改革も重要ですが、それと同じくらい英語教育者の育成方法も重要だと考えています。

現場の教師の方々のお話をお伺いすると、個人レベルで教師の指導力、英語力を研磨されているように感じています。

先日、oxford university pressが主催するセミナーに参加しましたが、たくさんの教師の方が参加されており、一部有料のセミナーにも関わらず満席でした。

 

このセミナーは先生個人が自主的に参加しているものです。

日本には素晴らしい英語教師がたくさんいることを実感しました。

しかし、これは日本の英語教育が、現場の先生の努力に支えられていると見ることもできます。

 

また、大学での教員育成が、機能していないようにも感じています。

私自身大学で、数学の教職課程を履修していましたが、数学の指導法について具体的に学んだ記憶がありません。

私が不真面目な学生だったからかもしれません。

 

4技能(聞く、読む、書く、話す)強化はとても素晴らしいことです。

しかし、日本の英語教育の目的をどこに定めるかがあってこその教育改革、教育法だと思います。

目的が変われば、良いとされていた教育法も悪い教育法に変わります。

 

世論に圧力を感じ、今回の教育改革が表面的な改革に終わらないことを願っております。

 

では、今までの日本の英語教育を受けてきた方が、英語を話せる、聞き取れるためにはどうしたらいいのでしょうか。

 

英語を話せる、聞き取れるためには

学校教育で習う英語を習得できていれば、あとは聞く、話すトレーニングをしっかり積めば、確実に英語を話せるようになり、英語を聞き取れるようになります。

 

ただし、トレーニングには十分な時間が必要です。

英語はダイエットやスポーツと同じで、一朝一夕にできるようになりません。

 

そのため、多くの方が、結果が出るまでの十分なトレーニングができずに、諦めてしまうように思います。

 

よくアニメ好きの外国人が、日本のアニメを見て日本語を覚えたという話を聞きませんか。

これは、ほとんどの外国人にとって最難関の言語である日本語を、アニメを見続けることでマスターしたということです。

もちろん、他にも勉強をされているとは思いますが、外国ではマイナーな日本語を学ぶ教材が充実しているとは思えません。

圧倒的な時間を、アニメを見ることに費やしているはずです。

 

 

学校教育だけで英語を勉強してきた日本人は英語を聞く、話す時間が圧倒的に不足しています。

好きな海外ドラマ、映画、アニメを圧倒的に見続ければ、英語は聞こえるようになり、話せるようにもなります。

 

量がすべてを解決してくれます。

 

残念ながらそれ以外に方法はありません。

高額な英語教材を購入しても、多少は早く習得できるかもしれませんが、1週間や1カ月で簡単に習得することは不可能です。

 

発音が重要だ。

LとRが区別できないといけない。

日本人の発音は馬鹿にされる。

この表現を知っていないと恥ずかしい。

こんな言い方をしたら失礼だと思われる。

「Pardon?」なんて誰も言わない。

などなど。

 

たしかにおっしゃる通りです。

しかし、一切気にする必要はありません。

これらはすべてセールストークだと思って下さい。

 

馬鹿にする方がおかしいのです。

恥ずかしいと思う必要はありません。

失礼な表現をすべて気にしていたら会話ができません。

失礼なことをしたら、心を込めて謝りましょう。

「Pardon?」のたった一言で伝われば、十分意味のある表現です。

 

量をこなせばすべて解決できます。

それからでも、これらのことを気にするのは遅くなりません。

 

まずはたくさん聞いてみる、話してみることが重要です。

 

しかし、その量をこなすのが大変だと思われる方も多いと思います。

 

効果的な学習の方法はあります。

それは高価な英語教材を買うことではありません。

 

その方法は好きなことを英語ですることです。

先程のアニメ好きの外国人の方のように、好きなことなら続けることが苦にはなりません。

好きであれば、圧倒的な時間をかけることができます。

 

英語を話せる、聞きとれるようになるには、少なくとも1000時間以上は必要です。

毎日1時間勉強しても、約3年かかります。

 

しかし、毎日好きなことを1時間するのは、難しいことではないと思いませんか。

 

海外ドラマ、映画、アニメを英語でみることも、ひとつの方法です。

マンガや本を英語で読むことも、ゲームを英語ですることも、ひとつの方法です。

スマートホンやパソコンの言語設定を英語にすることも、ひとつの方法です。

 

特に、まとまった時間が取りにくい社会人の方が、継続的に勉強時間をとることは難しいように思います。

それができる素晴らしい方もいらっしゃることも事実ですが、好きなことで英語学習をするのであれば、継続するハードルは大きく下がります。

 

継続できれば、かならず英語は話せる、聞き取れるようになります。

 

ただし、あまりに自分の英語レベルに合っていないものは、効率が悪いです。

効果を求めるなら、ある程度好きなもの、楽しめるもので、自分のレベルに合ったものを選ぶことをおすすめします。

 

こちらの記事で、自分のレベルに合っていないものをやり続けた結果をご紹介しています。

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最後に

英語は楽しみながら学習することができます。

 

楽しんでするからこそ、継続することができます。

継続するから効果がでます。

どんなに優れた方法でも、継続できなければ効果はありません。

 

日本の英語教育は間違ってはいません。

課題はありますが、私は世界に誇れる英語教育だと思っています。

 

この記事を読んで下さっている方がこれまでやってきた英語の勉強は、まったく無駄ではありません。

必ず英語を話す、聞くことの糧になっています。

 

英語学習で一番大変な語彙力、文法理解は学校がやってくれています。

あとは楽しみながら伸ばせる事ばかりです。

 

皆様の参考になれば幸いです。

皆様のご意見、ご感想、またはおすすめの方法、取り組んで良かったことなども教えて下さい。

お気軽にコメントして頂ければと思います。

 

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