VOAの「News Words: Remote」で英語ニュースのディクテーションに挑戦!
英語でニュースを聞けるようになりたい!
英字新聞をすらすら読めるようになりたい!
などなど。
憧れますよね。
でも実際に挑戦してみると、
ニュースを見たけどまったく聞き取れない。
英字新聞が呪文にしか見えない。
どうしたら聞き取れるようになるの?
ほんとにこんな英語ばかりの新聞読めるの?
などそのハードルの高さに圧倒されるかもしれません。
私は英語ニュース、英字新聞を聞くと眠たくなります。
そんな私でも、英語ニュース、英字新聞を読むために取り組むことができる方法がいくつかあります。
この記事では、その方法のひとつとして、VOAを活用した学習方法をご紹介します。
実際の映像や音声を使って、英語学習ができるように記事を構成しています。
この記事に沿って練習をして頂ければ、聞き取れる、理解できる英語表現が多くなっていることを実感できるはずです。
尚今回の記事は、私が運営している塾で、実際に生徒の学習用に使用することも目的のひとつとして作成しています。
手軽に短い時間でディクテーションができる良い教材が見つけられないため、それなら作ってしまおうと考え記事にしました。
高校生のリスニング力強化を目的としていますので、これまでの記事の内容よりディクテーションのレベルは高くなっていますが、初級編としての取り組み方も紹介しています。
- VOAの「News Words: Remote」で英語ニュースのディクテーションに挑戦!
VOAとは
VOA(Voice of America)とはアメリカの国営放送局の名称です。
日本のNHK、イギリスのBBCと同じようなものとお考えいただいても差し支えないと思います。
VOAには英語学習向けの「VOA Learning English」というサイトがあります。
ニュースの内容が通常のVOAよりも、英語学習者向けに内容が変更されています。
通常のニュースよりも簡単な単語で言い換えられており、話すスピードもゆっくりです。
ニュースだけでなく英語学習者向けのコンテンツも充実しており、しかもすべて無料で使用することができます。
無料アプリもあります。
「News Words」とは
今回の記事では「VOA Learning English」のコンテンツのひとつ「News Words」を活用して、リスニングの練習をしていきます。
「VOA Learning English」は「Beginning Level」「Intermediate Level」「Advanced Level」3つのレベルに分かれています。
今回の題材「News Words」は、一番初級レベルの「Beginning Level」のコンテンツです。
その内容はニュースで扱われる単語を、実際のニュースを交えながら解説します。
動画の長さも毎回1分と短いのもおすすめです。
字幕も表示され、発音もゆっくりであるため、聞き取り易いです。
中学で習う英語が理解できていれば十分に聞いていくことができます。
ただ英単語のレベルとしては高校レベルの英単語も出てきます。
練習の流れ
英語のリスニング練習の流れをご説明します。
初級レベルと上級レベルの2つの練習法をご紹介しています。
初級レベル(リスニングのみ)
①英語動画を見る
②動画の原稿、スクリプトの内容と和訳を見て内容を確認する
③英語動画の音声だけを聞く
この順番で学習すれば、2回目に動画を見たときには聞き取れる英単語が増えていることを実感できるはずです。
上級レベル(ディクテーション)
①英語動画の音声のみを聞きながら、動画の原稿、スクリプトの内容と空欄に入る単語を聞き取る(動画は字幕が表示されますので、字幕を見ないようにしてください)
②繰り返し音声を聞き、空欄をできる限り埋める
③動画の原稿、スクリプトの内容と和訳を見て、答えを確認する
④動画を見ながら、自分の書いた内容との違いを確認する
ディクテーションについては、こちらの記事で詳しく説明しています。
「News Words: Remote」
今回は「News Words:Remote」を題材にしています。
事前に知ってきたい語句を紹介します。
今回の題材に合う意味にはアンダーラインを引いています。
workforce=労働力、全従業員
period=期間、~時代、期、現代
この後の記事では、
①動画
②ディクテーション用の文章
③動画の原稿、スクリプト
④動画
の順番に掲載しています。
ディクテーションをする方は、動画の再生を押した後、動画は見ずに音声だけを聞きながら、下記のディクテーション用の文章の空欄を埋めてみてください。
ディクテーションをしない方は飛ばして、動画の原稿、スクリプトを読んでください。
ディクテーション用の文章は、高校レベルの英単語については記載しています。
ひとつの( )にはひとつの英単語が入ります。
文章をコピー、印刷して頂いても構いません。
ご自由に使用、加工してください。
放送内容は、
①ニュースの内容
②今回のNews Words
③News Wordsが含まれるニュースの内容
④News Wordsの説明
の順に放送されます。
また今回はフェイスブックの代表、マーク・ザッカ―バーグ氏の声も登場します。
通常のVOAの放送よりは早いですが、聞き取れるようにチャレンジしてみてください。
1分00秒の動画です。
ディクテーション用の文章
Welcome to the Voice of America's News Words.
①ニュースの内容
( )( ), ( )( )( )( ), Mark Zuckerberg,
( )( ) announcement ( )( ) workforce.
②今回のNews Words
Remote
③News Wordsが含まれるニュースの内容
COVID ( )( )( )( ) ( )( )( ).
( )( ), ( ) 95 ( )( )( )
( )( )( )( ) remotely.
( )( )( )( ) ( ) period,( )( )( )
( )( )( )( ) ( )( )( ) growing trend.
④語句の説明
Remote ( )( )( )
( )( )( )( ) ( )( ) population.
( )( )( ), ( )( )( )( )
( )( )( ) ( )( )( )( ).
( )( ) employees ( ),
( )( )( ) ( )( )( ).
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動画の原稿、スクリプト(script)
英語の語順のまま理解するために「/」ごとに和訳をしています。
Welcome to / the Voice of America's News Words.
ようこそ/ボイスオブアメリカのニュースワードへ
①ニュースの内容
In May,/ the head of Facebook,/ Mark Zuckerberg,
5月/フェイスブックの代表/マーク・ザッカ―バーグは
made an announcement / about his workforce.
発表をしました/全従業員について
②今回のNews Words
Remote
リモート
③News Wordsが含まれるニュースの内容
COVID / has changed / a lot / about / our lives.
新型コロナウィルスは/変えました/たくさんのことを/私たちの生活の
At Facebook/, about 95 percent of company
フェイスブックでは/会社の約95%か
or more / are working remotely.
それ以上を/リモートでの仕事にします
And coming out of this period, / I expect that
そしてこの期間より/私は期待します
remote work / is going to be a growing trend.
リモートでの仕事が/増加傾向になることを
④語句の説明
Remote / often / describes / places
リモートは/多くの場合/表します/場所を
that are far / from centers of population.
遠く離れた/人口の中心から
In this example,/ it means / working / someplace
この例では/それは意味します/働くことを/ある場所で
other than the usual center of business.
通常仕事をしている中心の場所以外で
For most employees / now,
多くの従業員にとって/現在
the remote workplace / is their home.
リモートでの仕事は/彼らの家です
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私たちに「いいね」を/フェイスブックで
もう一度見る
原稿、スクリプトを読んで頂いて内容をつかめたところで、もう一度動画を見て頂ければ聞き取れる英単語も多くなっていると思います。
英語の難易度は決して易しくはないですが、本場の英語ニュースに比べると、発音も丁寧でゆっくりであるため、聞き取り易いと思います。
このような動画から少しずつ慣れていくことで、英語ニュースもしっかりと理解できるようになっていきます。
また「/」で英文を区切って訳したように、英文をかたまりごとに理解しながら聞いていくと、長い文章でも理解しながら聞いていくことができます。
長い文章になると内容が理解できなくなる原因のひとつは、英語の語順のまま聞いて理解できないことです。
この英文のかたまりごとに理解することを意識することで、長い文章でも聞きながら理解できるようになっていきます。
他のニュースでディクテーション
他のニュースを題材にした記事もあります。
英語ニュースを見る、英字新聞を読むためにおすすめの方法
英語ニュース、英字新聞を聞くと眠たくなる私でも、取り組むことができる他の方法をご紹介します。
NHKラジオ:高校生からはじめる「現代英語」
NHKラジオ英語講座番組のひとつである高校生からはじめる「現代英語」は、日本人が英語のニュースを理解するために役立つ講座です。
実際のニュースの内容を和訳、解説に加え、見出しの読み方、英語ニュース内容の読み解き方も学ぶことができます。
高校生からはじめる「現代英語」については、こちらの記事で詳しく説明しています。
英字新聞「Asahi weekly」
英字新聞「Asahi weekly」は、朝日新聞が発行している週刊の新聞です。
英語学習者向けの英字新聞で、記事ごとにレベル分けされており、中学生でも読める記事も多数あります。
英字新聞「Asahi weekly」は、こちらの記事で詳しく説明しています。
NHKラジオ:世界へ発信!ニュースで英語術
NHKが海外向けに放送する「NHKワールド」のニュースの中で、旬な内容を題材に実際の放送と、内容の解説を聞くことができます。
放送時間が5分と短いため手軽に聞くことができ、日本語での解説もあるので、英語ニュース初心者にぴったりの講座です。
最後に
英語は楽しみながら学習することができます。
英語ニュース、英字新聞は少しハードルが高いかもしれません。
ただ今回ご紹介したVOAなどを活用すれば、英語でニュースを楽しむハードルを下げることができます。
そして今回紹介した方法で英語の動画を繰り返し見れば、どんどん聞き取れる、理解できる英語表現が多く聞きなっていきます。
もっと練習したい、もっと力をつけたいと思われる方は、全文をディクテーションすることもおすすめします。
全文をディクテーションすることは大変ですが、継続すればとてもクリアに英語が聞こえるようになっていきます。
皆様の参考になれば幸いです。
皆様のご意見、ご感想、またはおすすめの方法、取り組んで良かったことなども教えて下さい。
お気軽にコメントして頂ければと思います。
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