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ディズニーアニメ「塔の上のラプンツェル」で使われる英単語を分析しました~ディズニーアニメで英語学習~

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海外映画を使って楽しく英語学習ができれば最高ですね。

 

これまで5つの映画で使われる英単語を分析してきました。www.jukupapa.com

 
ディズニー映画は英語学習に最適です。

世界中の人に分かりやすいように作られています。

大人にも子どもにも、非ネイティブにとっても分かりやすい英語が使われています。

 

前回記事のコメントで、じんのんさん(id:otherhalf22)からリクエストを頂きました。

実写版ディズニー「美女と野獣」で使われる英単語を分析しました~アニメ版との違いも考察~ - 塾の先生が英語で子育て!

いつも詳細な分析でとても分かりやすいです。以前ネットで、「塔の上のラプンツェル」も英語学習に良いとの情報を仕入れ、子供たちに英語で見させておりました。機会がございましたら、分析して頂けると嬉しいです。

2019/12/25 10:43

 じんのんさんリクエストありがとございます!

 

今回はディズニーアニメ「塔の上のラプンツェル」(Tangled)で使われた英単語を調べてみました。

ちなみ原題のTangledの意味は「もつれた」「絡み合う」です。

塔の上のラプンツェル (字幕版)

塔の上のラプンツェル (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

それではどのような単語が使われているか見ていきたいと思います。

 

尚、英単語の分析には、有志の方々が作成した原稿を使っています。

実際とは若干異なる可能性があります。

ご了承ください。

 

 

総単語数、使用単語数など

総単語数  = 5861語

 

約60ページの児童向け洋書と同じぐらいです。

参考までに「星の王子さま」で約17600語です。

 

ディズニー実写映画「美女と野獣」は8513語です。

ディズニーアニメ映画「美女と野獣」は7528語です。

ディズニー映画 「アナと雪の女王」は7646語です。

ディズニー映画「アベンジャーズ」は9110語です。

2019年公開映画「ジョーカー」は7032語です。

 

他の映画と比べても総単語数が、圧倒的に少ないです。

 

使用単語数 = 1188語

 

参考までに2019年現在

中学英語の必修単語数は約1200語です。

高校英語の必修単語数は中学英単語約1200語+約1800語=約3000語です。

 

実写「美女と野獣」は1598語です。

アニメ「美女と野獣」は1422語です。

「アナと雪の女王」は1216語です。

「アベンジャーズ」は1847語です。

 「ジョーカー」は1247語です。

 

総名詞数 =  482語

総動詞数 =  243語

総形容詞数=  162語

    計   887語

 

名詞、動詞、形容詞で全体の約75%を占めています。

どの映画でも割合はあまり変わりません。

英語のほとんどは名詞、動詞、形容詞で構成されていると言えます。

 

使用単語数をみると

実写「美女と野獣」より410語少ないです。

アニメ「美女と野獣」より234語少ないです。

「アナと雪の女王」より28語少ないです。

「アベンジャーズ」と比べると659語少ないです。

「ジョーカー」より59語少ないです。

 

「塔の上のラプンツェル」で使用されている単語数は、思ったよりも多くないのではないでしょうか。

 

 前回実写「美女と野獣」の分析をしたときの各映画の難易度は、使用されている単語の難易度で考えると下記になりました。

 

実写「美女と野獣」>アニメ「美女と野獣」>「アベンジャーズ」>「ジョーカー」>「アナと雪の女王」

 

詳細は実写「美女と野獣」の分析記事をご覧ください。

 

「塔の上のラプンツェル」の難易度は、単語使用数で推測すると下記のようになると思われます。

 

実写「美女と野獣」>アニメ「美女と野獣」>「アベンジャーズ」>「ジョーカー」>「アナと雪の女王」>「塔の上のラプンツェル」

 

予想通りの結果になるのでしょうか。

次の使用単語の割合を見ていきたいと思います。

 

約310語が全体の約80%

総単語数5861語の中で

約175語が全体の約70%

約310語が全体の約80%

約600語が全体の約90%

を占めています。

 

実写「美女と野獣」では

総単語数8513語の中で

約215語が全体の約70%

約370語が全体の約80%

約745語が全体の約90%

 

アニメ「美女と野獣」では

総単語数7528語の中で

約165語が全体の約70%

約310語が全体の約80%

約670語が全体の約90%

 

「アナと雪の女王」では

総単語数7646語の中で

150語が全体の約70%

270語が全体の約80%

530語が全体の約90%

 

「アベンジャーズ」では

総単語数9110語の中で

約220語が全体の約70%

約430語が全体の約80%

約930語が全体の約90%

 

「ジョーカー」では

総単語数7032語の中で

約165語が全体の約70%

約290語が全体の約80%

約570語が全体の約90%

を占めています。

 

使用単語の割合でみると難易度は実写「美女と野獣」>アニメ「美女と野獣」>「アベンジャーズ」>「塔の上のラプンツェル」>「ジョーカー」>「アナと雪の女王」になりました。

 

この数字を見ると全体の約90%の600語を覚えたら「塔の上のラプンツェル」のほとんどがわかるんじゃないのと思われるかもしれません。

 

「海外ドラマはたった350の単語でできている」という本に記載されていましたが、海外ドラマのセリフの80%は350語のシンプルな単語で構成されているそうです。

 

これは「塔の上のラプンツェル」でみると、海外ドラマよりも少ない310個の単語が全体の80%を占めています。

そのため、「塔の上のラプンツェル」は海外ドラマよりも易しいかもしれません。

 

ただ、全体の約90%を占める約600語を知っていれば「塔の上のラプンツェル」を英語で聞いても本当に理解できるのでしょうか。

 

中学英語の必修単語数約1200語の約50%の600語です。

 

しかし、そんなに簡単なように感じられないのはなぜでしょうか。

 

1回使用の単語が全体の約58%

使用単語数1188個の中で

1回しか出てこない単語数652語が全体の約55%

2回しか出てこない単語数166語が全体の約14%

合わせて全体の約69%を占めています。

 

実写「美女と野獣」は約70%

アニメ「美女と野獣」は約71%

「アナと雪の女王」は約52%

「アベンジャーズ」は約58%

「ジョーカー」は約52%

です。

 

一般的に知っている単語数が90~95%以上の文章でないと、未知の単語を推測しながらでも理解しながら読むことはできないと言われています。

 

そのため、「塔の上のラプンツェル」の600語が全体の約90%だったとしても、この1、2回しか出てこない単語をある程度知っていないとやっぱり理解できないと言うことです。

 

しかも、これは聞き取れる単語数が90~95%以上必要であるということです。

やはり、使用単語数1188語は理解する必要があるということでしょう。

 

しかし、諦めるのはまだ早い。

中学必修単語1200語とほぼ同じ1188語です。

そんなに高いハードルではありません。

 

ではその単語の中身を頻出順に見ていきたいと思います。

 

頻出単語BEST20

順位 単語 回数
1 you 251
2 the 179
3 and 151
4 it 123
5 to 117
6 that 87
7 what 72
8 this 66
9 me 64
10 is 62
11 no 62
12 my 61
13 rapunzel 56
14 of 50
15 just 50
16 was 48
17 all 48
18 mother 45
19 for 44
20 know 44

 

これは勇気が湧いてくるのではないでしょうか。  

すべて 中学1年生で習う単語のみです。

 

他の映画と比較すると「you」の1位は同じです。

 

実写「美女と野獣」と比較すると20個中11個

アニメ「美女と野獣」と比較すると20個中10個

「アナと雪の女王」と比較すると20個中13個

「アベンジャーズ」と比較すると20個中13個

「ジョーカー」と比較すると20個中14個

は順位の入れ替わりがありますが、同じ単語が含まれています。

 

どんな映画でも頻出単語はそれほど変わらないようです。

 

今度は品詞別に見てみましょう。

 

頻出名詞BEST20

順位 単語 回数
1 mother 43
2 rapunzel 40
3 dream 28
4 hair 23
5 day 17
6 flower 14
7 thing 14
8 one 14
9 eugene 13
10 lantern 12
11 mine 12
12 everything 12
13 way 12
14 time 12
15 tower 11
16 birthday 11
17 guy 11
18 something 10
19 year 10
20 flynn 9


固有名詞がいくつかありますが、これも 中学校で習う単語ばかりです。

 

頻出動詞BEST20

順位 単語 回数
1 know 58
2 go 47
3 get 47
4 see 35
5 want 32
6 let 30
7 look 27
8 come 24
9 find 21
10 think 18
11 take 16
12 wait 15
13 make 15
14 like 14
15 bring 13
16 leave 13
17 tell 12
18 ask 11
19 stop 11
20 say 11

 

やはり中学校で習う単語ばかりです。


頻出形容詞BEST20

順位 単語 回数
1 right 22
2 bad 13
3 big 12
4 okay 10
5 little 10
6 good 10
7 dear 9
8 new 8
9 best 7
10 easy 6
11 safe 5
12 young 5
13 sure 5
14 golden 4
15 alive 4
16 fine 4
17 wrong 4
18 whole 4
19 real 4
20 old 4

 

 これもほとんどが中学校で習う単語ばかりです。

 

2回以上使用される難しい単語

では難しい単語はどのくらいあるのでしょうか。

中学校では習わない単語を中心に2回以上使用されている単語を選びました。

 

gotta 14
glow 9
trust 9
gleam 8
satchel 8
darling 7
guess 5
blondie 5
actually 4
reverse 4
blah 4
apart 4
chasing 4
hidden 3
horrible 3
hiding 3
teasing 3
mumbling 3
floating 3
meant 3
gonna 3
throat 3
blood 3
entire 3
scared 3
injured 2
instead 2
basically 2
spare 2
appear 2
yep 2
absolutely 2
fate 2
scary 2
kinda 2
sniffing 2
hate 2
struggling 2
decision 2
brick 2
precious 2
smolder 2
mumbles 2
calm 2
duckling 2
moustache 2
despite 2
ain 2
cruel 2
mention 2
nope 2
assume 2
ridiculous 2
freak 2
fates 2
freaking 2
reputation 2
strength 2
shifted 2
thumbs 2

 

全部で60個あります。

ほとんどが高校で習う単語ばかりです。

 

他の2回以上使用される単語のほとんどは中学校で習う単語ばかりでした。

ディズニー映画によくあるお城や魔法に関する言葉も少ないです。

それほど難しくはないように思います。

 

1回のみ使用される難しい単語

1回しか出てこない単語数652語のうち、中学校で習わない単語は170個あり、約26%を占めています。

 

170個の単語の多くは高校で習う単語ばかりです。

村人や酒場の荒くれ者たちが使う言葉には多少のスラングもありますが、スラングの中でもメジャーなものばかりで、海外ドラマ、映画、アニメで良く使われるものばかりです。

ほとんどの単語は高校英語でもメジャーな単語が多い印象でした。

 

単語の難易度

使用単語数1188個中、中学校で習う単語は958個で全体の約81%です。

中学校で習わない単語は230個で全体の約19%です。

 

実写「美女と野獣」の場合、中学校で習わない単語は563個で全体の約35%です。

アニメ「美女と野獣」の場合、中学校で習わない単語は390個で全体の約27%です。

「アナと雪の女王」の場合、中学校で習わない単語は191個で全体の約16%です。

「アベンジャーズ」の場合、中学校で習わない単語は444個で全体の約24%です。

「ジョーカー」の場合、中学校で習わない単語は257個で全体の約21%です。

 

単語の難易度で比較すると

実写「美女と野獣」>アニメ「美女と野獣」>「アベンジャーズ」>「ジョーカー」>「塔の上のラプンツェル」>「アナと雪の女王」

となりました。

 

「アナと雪の女王」とより使用されている単語の割合は高くなったのが意外ですが、総単語数が圧倒的に他の映画より少ない分、体感としては「アナと雪の女王」よりも簡単に感じるかもしれません。

 

また、「塔の上のラプンツェル」は話の内容も比較的分かりやすく、展開も推測しやすい点も、 じんのんさんがコメントに書いて頂いた「塔の上のラプンツェル」が英語学習に向いていると言われる理由だと推測されます。

 

また、アニメ「美女と野獣」と比較しても、村人や酒場の荒くれ者たちの言葉や歌が聞き取りやすく、スラングも少なく感じます。

 

アニメ「美女と野獣」は1991年に公開、「塔の上のラプンツェル」は2010年に公開されました。

 

これはあくまで個人的な推測ですが、近年、映画自体がより全世界の人に受け入れられるように、スラングや複雑な表現をあまり使用しなくなってきているのではないかと思われます。

 

他の可能性としてはアニメ「美女と野獣」が他のディズニーアニメと比較して、突出して難しいかもしれません。

今後、他のディズニーアニメを分析して、そこを解明してきたいと思います。

 

海外ドラマとの比較

「塔の上のラプンツェル」の中学校で習わない単語数を、実際に数字で見てみると、その230個が多く感じるかどうかは個人によるとは思いますが、実際に見てみると「塔の上のラプンツェル」がそれほど英語で聞くのに難しい映画ではないと思われます。

 

しかも、その230個の多くは高校で習う単語がほとんどです。

 

海外ドラマの場合は、スラングが多く、簡単な単語でも本来の意味と全く違う意味で使われていることも多々あります。

 

特にローカルなドラマだとそれが顕著になるように思います。

例えば、アメリカのドラマだとアメリカで人気のテレビ番組などが、ネタにさることもあり、アメリカの文化についての理解など背景知識も必要になってきます。

 

しかし、映画は、全世界の様々な地域の、様々な年代の方をターゲットにしているため、予備知識も少なくていいように、表現も一般的な言葉が選ばれているように感じます。

 

そのため「塔の上のラプンツェル」も、一般的な海外ドラマよりは簡単だと思います。

 

 中学校で習う文法、単語を理解しており、単語を頑張って覚えれば「塔の上のラプンツェル」を英語で見ても理解できるということが分かります。

 

そして、高校で習う文法、単語を理解していれば、「塔の上のラプンツェル」を英語で見ても理解できるということが分かります。

 

後に残された問題は聞き取れるかどうかです。

 

尚、中学校で習う習わないの基準は、主観による判断ではありますが、長年学校英語に関わり、中学生用の英語教材を作成した経験をもとに判断しておりますので、ある程度正確かと思われます。

 

リスニング力を鍛えるには

リスニングの基本となる能力を鍛えるためにおすすめの方法は、ディクテーションです。

ディクテーションとは、聞いた英文を文字に起こすことです。

 

ディクテーションをすると、すべての単語を聞き取ろうと耳を傾けるのでリスニングの集中力が大きく伸び、前置詞や冠詞、時制といった細かい点にも敏感になります。

そして、正確なリスニング力がつきます。

 

正確なリスニング力がつけば、「塔の上のラプンツェル」を英語で見てもしっかり聞き取れるはずです。

 

詳細の方法についてはこちらの記事をご覧ください。

jukupapa.hatenablog.com

 

具体的な映画を使った英語学習もご紹介します。

 

 海外映画を使った英語学習方法

①映画を字幕なし、英語音声で聞く。

②映画のスクリプト、台本を読む。

③再度映画を字幕なし、英語音声で聞く。

 

個人差があると思いますが、この順番で見ると2回目に映画を見たときに聞き取れる単語が劇的に増えます。

 

詳細の方法についてはこちらの記事をご覧ください。

jukupapa.hatenablog.com

 

映画を英語で見ることが難しい他の理由

単語が聞き取ることができるが、内容が理解できない場合は、英語と日本語の語順に違いがあることが影響しています。

 

特に日本の英語教育に慣れ親しんだ方の場合、英語を日本語の語順に直して理解しようとするクセが付いていることがあります。

英語の論文など、一字一句誤解のないように読むにはその方法も有効ですが、リスニングや英会話では時として、その思考方法が障害になる場合があります。

 

リスニングの場合、聞いた内容を理解しながら、英語を日本語の語順に置き換えて理解することはとても高度な技術が必要です。

そのため、英語を英語の語順のまま理解することが、英語を理解しながら聞き取るためには必要です。

 

しかし、いきなり英語の語順のまま理解すると言われても難しいので、まずは英語の意味の塊ごとに理解して行くことを意識してみましょう。

 

日本語を習い始めたばかりの外国人が、片言の日本語を話す様子をイメージしてみてください。

外国人にとっても日本語は語順が違うため、とても難しい言語です。

そのため、外国人が話す片言の日本語は、語順が英語に近くなります。

 

「私は 来ました 日本に 昨日」

「あなたは 好きですか この料理 私が 作った」

 

日本語は語順が変わっても理解できる言葉なので、このように話されても十分理解できます。

その日本語の語順の自由さを利用して、英語を理解していきます。

そうすれば、この日本語と英語の語順の違いにも対応できるようになります。

 

海外ドラマ、映画、アニメを英語で見ることが難しい理由については、こちらの記事で詳しく説明しています。

jukupapa.hatenablog.com

 

最後に

英語は楽しみながら学習することができます。

 

「塔の上のラプンツェル」のようにディズニー映画は、同じ作品で、絵本・小説・アニメ・実写など様々な形式が存在します。

そのため、同じ作品で英語のレベルが簡単なものから、難しいものまであります。

好きな作品があれば、絵本から始めて、最後は小説まで段階的に英語のレベルを上げていくことができます。

 

「美女と野獣」を例にして段階的に、英語のレベルを上げていく英語学習法について、こちらの記事で詳しく説明しています。

jukupapa.hatenablog.com

 

海外映画を英語で楽しむ!

思っていたよりも簡単にできそうな気がしませんか?

 

やり方を工夫すれば、海外ドラマ、映画、アニメを英語で楽しむことはそんなに難しいことではありません。

 

皆様の参考になれば幸いです。

皆様のご意見、ご感想、またはおすすめの方法、取り組んで良かったことなども教えて下さい。

お気軽にコメントして頂ければと思います。

 

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