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ディズニーアニメ「美女と野獣」で使われる英単語を分析しました~ディズニー映画で英語学習~

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海外映画を使って楽しく英語学習ができれば最高ですね。

 

これまで3つの映画で使われる英単語を分析してきました。

www.jukupapa.com


ディズニー映画は英語学習に最適です。

世界中の人に分かりやすいように作られています。

大人にも子どもにも、非ネイティブにとっても分かりやすい英語が使われています。

 

今回はディズニーアニメの名作「美女と野獣」(Beauty and the beast)で使われた英単語を調べてみました。

美女と野獣 (字幕版)

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  • 発売日: 2015/03/18
  • メディア: Prime Video
 

 

それではどのような単語が使われているか見ていきたいと思います。

 

尚、英単語の分析には、有志の方々が作成した原稿を使っています。

実際とは若干異なる可能性があります。

ご了承ください。

 

 

総単語数、使用単語数など

総単語数  = 7528語

 

約70ページの児童向け洋書と同じぐらいです。

参考までに「星の王子さま」で約17600語です。

 

ディズニー映画 「アナと雪の女王」は7646語です。

ディズニー映画「アベンジャーズ」は9110語です。

2019年公開映画「ジョーカー」は7032語です。

 

使用単語数 = 1422語

 

参考までに2019年現在

中学英語の必修単語数は約1200語です。

高校英語の必修単語数は中学英単語約1200語+約1800語=約3000語です。

 

「アナと雪の女王」は1216語です。

「アベンジャーズ」は1847語です。

 「ジョーカー」は1247語です。

 

総名詞数 =  578語

総動詞数 =  300語

総形容詞数=  213語

    計  1091語

 

名詞、動詞、形容詞で全体の約77%を占めています。

英語のほとんどは名詞、動詞、形容詞で構成されていると言えます。

 

使用単語数をみると

「アナと雪の女王」より206語多いです。

「アベンジャーズ」と比べると425語少ないです。

「ジョーカー」より175語多いです。

 

「美女と野獣」で使用されている単語数も思ったよりも多くないのではないでしょうか。

 

 前回「ジョーカー」の分析をしたときの各映画の難易度は、使用されている単語の難易度で考えると下記になりました。

 

「アベンジャーズ」>「ジョーカー」>「アナと雪の女王」

 

詳細は「ジョーカー」の分析記事をご覧ください。

 

使用単語数だけを見れば「美女と野獣」の難易度は下記のように推測されます。

「アベンジャーズ」>「美女と野獣」>「ジョーカー」>「アナと雪の女王」

 

次に使用単語の割合を見ていきたいと思います。

 

約310語が全体の約80%

アニメ「美女と野獣」では

総単語数7528語の中で

約165語が全体の約70%

約310語が全体の約80%

約670語が全体の約90%

を占めています。

 

「アナと雪の女王」では

総単語数7646語の中で

150語が全体の約70%

270語が全体の約80%

530語が全体の約90%

 

「アベンジャーズ」では

総単語数9110語の中で

約220語が全体の約70%

約430語が全体の約80%

約930語が全体の約90%

 

「ジョーカー」では

総単語数7032語の中で

約165語が全体の約70%

約290語が全体の約80%

約570語が全体の約90%

を占めています。

 

やはり難易度は「アベンジャーズ」>「美女と野獣」>「ジョーカー」>「アナと雪の女王」なのかもしれません。

 

また、この数字を見ると670語を覚えたら「美女と野獣」のほとんどがわかるんじゃないのと思われるかもしれません。

 

「海外ドラマはたった350の単語でできている」という本に記載されていましたが、海外ドラマのセリフの80%は350語のシンプルな単語で構成されているそうです。

 

これは「美女と野獣」でみると、海外ドラマよりも少ない310個の単語が全体の80%を占めています。

そのため、「美女と野獣」は海外ドラマよりも易しいかもしれません。

 

ただ、全体の約90%を占める約670語を知っていれば「美女と野獣」を英語で聞いても本当に理解できるのでしょうか。

 

中学英語の必修単語数約1200語の約56%の670語です。

 

しかし、そんなに簡単なように感じられないのはなぜでしょうか。

 

1回使用の単語が全体の約58%

使用単語数1422個の中で

1回しか出てこない単語数830語が全体の約58%

2回しか出てこない単語数184語が全体の約13%

合わせて全体の約71%を占めています。

 

「アナと雪の女王」は約52%

「アベンジャーズ」は約58%

「ジョーカー」は約52%

です。

 

また、一般的に知っている単語数が90~95%以上の文章でないと、未知の単語を推測しながらでも理解しながら読むことはできないと言われています。

 

そのため、「美女と野獣」の670語が全体の約90%だったとしても、この1、2回しか出てこない単語をある程度知っていないとやっぱり理解できないと言うことです。

 

しかも、これは聞き取れる単語数が90~95%以上必要であるということです。

やはり、使用単語数1422語は理解する必要があるということでしょう。

 

しかし、諦めるのはまだ早い。

たかが中学必修単語1200語からたったの222個増えただけです。

そんなに高いハードルではありません。

222個なら1年間1日1個覚えてもおつりが出ます。

 

ではその単語の中身を頻出順に見ていきたいと思います。

 

頻出単語BEST20

順位 単語 回数
1 you 281
2 the 256
3 to 176
4 and 142
5 it 138
6 that 104
7 we 101
8 be 96
9 no 95
10 will 87
11 as 81
12 in 78
13 is 74
14 me 74
15 there 69
16 oh 68
17 he 67
18 this 65
19 she 64
20 but 63

 

これは勇気が湧いてくるのではないでしょうか。 

すべて 中学1年生で習う単語のみです。

 

「アナと雪の女王」「アベンジャーズ」「ジョーカー」と比較すると「you」の1位は同じです。

 

「アナと雪の女王」と比較すると20個中15個。

「アベンジャーズ」と比較すると20個中14個。

「ジョーカー」と比較すると20個中12個。

は順位の入れ替わりがありますが、同じ単語が含まれています。

 

どんな映画でも頻出単語はそれほど変わらないようです。

 

今度は品詞別に見てみましょう。

 

頻出名詞BEST20

順位 単語 回数
1 belle 45
2 beast 45
3 gaston 44
4 one 32
5 time 31
6 girl 29
7 guest 22
8 papa 18
9 castle 18
10 way 18
11 day 17
12 father 16
13 anything 15
14 something 15
15 book 13
16 course 13
17 beauty 12
18 master 12
19 philippe 11
20 life 11


固有名詞がいくつかありますが、これも 中学校で習う単語ばかりです。

 

頻出動詞BEST20

順位 単語 回数
1 go 52
2 get 45
3 let 42
4 come 42
5 know 36
6 see 34
7 say 26
8 take 24
9 look 23
10 thank 20
11 think 20
12 wait 19
13 want 18
14 tell 16
15 help 16
16 make 14
17 like 12
18 kill 11
19 break 11
20 mean 11

 

やはり中学校で習う単語ばかりです。


頻出形容詞BEST20

順位 単語 回数
1 old 39
2 good 26
3 human 22
4 little 21
5 right 16
6 crazy 10
7 true 7
8 sure 7
9 dear 6
10 wrong 6
11 provincial 5
12 strange 5
13 funny 5
14 poor 5
15 certain 5
16 best 5
17 steady 4
18 hungry 4
19 beautiful 4
20 fine 4

 

 これもほとんどが中学校で習う単語ばかりです。

 

「 provincial」=「地方の」が見慣れないかもしれません。

これは劇中の歌の中で出てくる単語で、主人公のベルが自分の住んでいる環境を指して使用している言葉になります。

 

2回以上使用される難しい単語

では難しい単語はどのくらいあるのでしょうか。

中学校では習わない単語を中心に2回以上使用されている単語を選びました。

spell  9
mademoiselle  8
steady  6
rhyme  6
provincial  5
enchanted  4
monsieur  4
bonjour  4
monstrous  3
daring  3
peculiar  3
odd  3
handsome  3
madame  3
guess  3
beg  3
warm  3
fault  3
harm  3
prisoner  3
temper  3
scared  3
prepared  3
indeed  3
hiding  3
warned  2
dismissed  2
reveal  2
petal  2
charming  2
facade  2
inventor  2
deserve  2
gorgeous  2
fella  2
fellow  2
splendid  2
explain  2
spare  2
comfortable  2
forbidden  2
dozen 2
dungeon  2
horrible  2
huge  2
ugly  2
fangs  2
harmless  2
actually  2
pleasure  2
culinary  2
chrie  2
lord  2
ease  2
baroque  2
asylum  2
lunatic  2
raving  2
brass  2
barely  2
bends  2
unexpectedly  2
neither  2
bygones  2

 

全部で64個あります。

「美女と野獣」フランスが舞台なので、フランス語がいくつかあります。

また、魔法やお城、野獣に関連した言葉もいくつかります。

 

ほとんどが高校で習う単語ばかりです。

他の2回以上使用される単語のほとんどは中学校で習う単語ばかりでした。

それほど難しくはないように思います。

 

1回のみ使用される難しい単語

1回しか出てこない単語数830語のうち、中学校で習わない単語は326個あり、約39%を占めています。

 

326個の単語の多くは高校で習う単語ばかりです。

村人が使う言葉には多少のスラングもありますが、スラングの中でもメジャーなものばかりで、海外ドラマ、映画、アニメで良く使われるものばかりです。

ほとんどの単語は高校英語でもメジャーな単語が多い印象でした。

 

単語の難易度

使用単語数1422個中、中学校で習う単語は1032個で全体の約73%です。

中学校で習わない単語は390個で全体の約27%です。

 

「アナと雪の女王」の場合、中学校で習わない単語は191個で全体の約16%です。

「アベンジャーズ」の場合、中学校で習わない単語は444個で全体の約24%です。

「ジョーカー」の場合、中学校で習わない単語は257個で全体の約21%です。

 

単語の難易度で比較すると

「美女と野獣」>「アベンジャーズ」>「ジョーカー」>「アナと雪の女王」

となりました。

 

個人的には意外な結果となりました。

予想としては、「ジョーカー」と「アナと雪の女王」の間に入ると思っていたのですが、「美女と野獣」がこの中では一番難しいことになります。

その理由を考察してみようと思います。

 

難易度の考察

「美女と野獣」の中学校で習わない単語がどこで多く使われるかを見てみると、冒頭のナレーションと歌の中です。

 

会話のシーンでは、それほど難しい単語が使われてはいません。

 

「アナと雪の女王」と比べてみようと思います。

①設定が複雑=冒頭にナレーションが必要なため、難い表現が増える

②村人・お城の従者のシーン・歌が多い=会話のバリエーションが増える

 

個人的には冒頭のナレーションの重厚感のある雰囲気が好きですが、その雰囲気を出すために難しい言葉が使われているように思われます。

 

また、村人のシーン・歌は日常会話表現や、砕けた表現が多いです。

反対に、お城の従者のシーン・歌は、魔法・お城・料理に関わる表現や、丁寧な表現が多いです。

 

このシーンのバリエーションの多さが、1回しか使用されない単語数を多くし、結果的に中学校で習わない単語が多くなっていると思われます。

 

「美女と野獣」の中学校で習わない単語数を、実際に数字で見てみると、その326個が多く感じるかどうかは個人によるとは思いますが、実際に見てみると「美女と野獣」がそれほど英語で聞くのに難しい映画ではないと思われます。

 

しかも、その326個の多くは高校で習う単語がほとんどです。

 

海外ドラマの場合は、スラングが多く、簡単な単語でも本来の意味と全く違う意味で使われていることも多々あります。

 

また、アメリカのドラマだとアメリカで人気のテレビ番組などが、ネタにさることもあり、アメリカの文化についての理解など背景知識も必要になってきます。

 

しかし、映画は、全世界の様々な地域の、様々な年代の方をターゲットにしているため、予備知識も少なくていいように、表現も一般的な言葉が選ばれているように感じます。

 

そのため「美女と野獣」も一般的な海外ドラマよりは簡単だと思います。

 

 中学校で習う文法、単語を理解しており、単語を頑張って覚えれば「美女と野獣」を英語で見ても理解できるということが分かります。

 

そして、高校で習う文法、単語を理解していれば、「美女と野獣」を英語で見ても理解できるということが分かります。

 

さらにディズニー好きな方は、魔法やお城に関係する用語はよく耳にすると思うので、理解しやすいと思います。

 

後に残された問題は聞き取れるかどうかです。

 

尚、中学校で習う習わないの基準は、主観による判断ではありますが、長年学校英語に関わり、中学生用の英語教材を作成した経験をもとに判断しておりますので、ある程度正確かと思われます。

 

リスニング力を鍛えるには

リスニングの基本となる能力を鍛えるためにおすすめの方法は、ディクテーションです。

ディクテーションとは聞いた英文を文字に起こすことです。

 

ディクテーションをすると、すべての単語を聞き取ろうと耳を傾けるのでリスニングの集中力が大きく伸び、前置詞や冠詞、時制といった細かい点にも敏感になります。

そして、正確なリスニング力がつきます。

 

正確なリスニング力がつけば、映画「美女と野獣」を英語で見てもしっかり聞き取れるはずです。

 

詳細の方法についてはこちらの記事をご覧ください。

jukupapa.hatenablog.com

 

具体的な映画を使った英語学習もご紹介します。

 

 海外映画を使った英語学習方法

①映画を字幕なし、英語音声で聞く。

②映画のスクリプト、台本を読む。

③再度映画を字幕なし、英語音声で聞く。

 

個人差があると思いますが、この順番で見ると2回目に映画を見たときに聞き取れる単語が劇的に増えます。

 

詳細の方法についてはこちらの記事をご覧ください。

jukupapa.hatenablog.com

 

最後に

英語は楽しみながら学習することができます。

 

今回「美女と野獣」を選んだのは、個人的に好きな映画だからということもありますが、実写版も制作されているためです。

 

次回、実写版で使われている英単語も分析してみようと考えております。

そして、アニメ版と実写版の使用単語の違いや、難易度も詳しく見ていきたいと考えております。

ご期待ください。

 

海外映画を英語で楽しむ!

思っていたよりも簡単にできそうな気がしませんか?

 

やり方を工夫すれば、海外ドラマ、映画、アニメを英語で楽しむことはそんなに難しいことではありません。

 

皆様の参考になれば幸いです。

皆様のご意見、ご感想、またはおすすめの方法、取り組んで良かったことなども教えて下さい。

お気軽にコメントして頂ければと思います。

 

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