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公立進学校にある高1の壁~生徒と親に知って欲しい壁を乗り越える方法~

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塾を運営していると生徒、保護者の方から進学校に入ってからの事について、よくご相談を頂きます。

 

頑張ってレベルの高い高校に入ってもついていけるか心配です。

近所の子で進学校に行った子がついていけなくて困っていると聞いたんですが。

などなど。

 

どこの高校でもそうですが、確かに中学生の時は成績が優秀だった生徒が進学校に進学校に入ってついていけなくなる場合もあります。

反対になんとか進学校にぎりぎり入れるぐらいの成績だった生徒が、高校で伸びることもあります。

 

私はこれまで1000人以上の生徒を個別指導で見てきました。

また私自身も一般的に進学校と呼ばれる高校に通っていました。

その経験から進学校にある高校1年生がつまずきやすいポイント、高校で伸びる生徒、高校で伸び悩む生徒についてご紹介したいと思います。

 

この記事を読んで頂ければ、高校に入学してから何に気をつけなければいけないかを分かって頂けると思います。

この記事が、高校生、これから高校に入学する中学生、そのお父様、お母様の「転ばぬ先の杖」になれるかもしれません。

 

 

中学校と高校の違い

科目数が増える

高校では中学校と比べ学習する主教科の科目数が増えます。

5教科5科目から5教科10科目に変わります。

 

具体的には、

国語は現代文と古文・漢文の2つに分かれます。

数学は、数学Ⅰと数学Aの2つに分かれます。

理科は、地学と化学の2つに分かれます。

社会は、現代社会と世界史の2つに分かれます。

英語は、英語表現とコミュニケーションの2つに分かれます。

 

学校によって多少違いはありますが、概ねこのようになっています。

 

学習進度

進学校では遅くとも高校3年生の1学期に高校3年間の学習内容を終え、夏休み以降は受験に向けた内容に変わります。

 

そのため数学をみると1年生の2学期には数Ⅰ・Aが終わる学校がほとんどです。

こちらも学校によって若干変わる場合があります。

 

違いから分かること

単純に見ても中学校と比べ、高校の学習量は倍です。

生徒自身の体感としては倍どころではすまないのではないでしょうか。

 

その中でも、高校生にとって一番の大きな負担は数学です。

3学期生の高校では2学期には数Ⅰ・Aを終わらせるため、1回の定期テストで教科書の1/4の内容が数Ⅰ・数Aの両方から出題されます。

しかもその内容は、中学校ほど簡単ではありません。

 

進学校の高校1年生がつまずくポイント

学習量に対応できない

物理的な量が多く、難易度も上がるため、中学校と同じ学習量・学習効率で勉強すれば、間違いなくついていけなくなります。

 

そのため1学期が終わる頃には、いくつかの教科を捨て始める生徒が増えてきます。

文系だから数学理科はやらない。

理系だから社会国語はやらない。

 

教科を絞ることもひとつの戦略としてもちろん重要です。

教科を絞った成績が良くなればまだいいですが、多くの場合教科を絞っても成績を上げることは困難です。

 

自分の置かれた状況を冷静に見られない

進学校に入学した生徒のほとんどは、中学校ではトップレベルだった生徒です。

そのため高校に入ってからの自分の順位をみて愕然とする生徒は多いです。

 

客観的にみればトップレベルの生徒が集まった高校なので、当たり前のことなのですが、その事実に直面するとショックを受ける生徒は多いです。

進学校では成績が真ん中ぐらいだったり、下の方だったりしても、校外模試を受けると、全国偏差値で60を超えているということもあります。

 

冷静に自分の置かれた状況を理解できないと、焦りが生まれます。

その焦りが解消できないと、焦りはあきらめに変わっていきます。

 

理解できない問題への対応

多くの生徒が中学校の問題であれば理解できない問題はなかったか、少なかったと思います。

しかし高校では多くの生徒が理解するのが困難な問題に直面します。

しかも莫大な量を目の前にして、理解できない問題に出会うと気持ちも焦ってきます。

その焦りがさらに問題の理解を妨げます。

 

高校で伸びる生徒

このような状況でも、うまく対応して行ける生徒もいます。

 

高校の内容でも中学校の時のように簡単に理解ができ、授業を聞けばわかる生徒もいます。

しかしこれは一部の才能に恵まれた生徒だけです。

 

多くの生徒は学習量を上げたり、学習効率を上げ対応します。

そのため高校に入った時点で以下のことができる生徒は高校で伸びます。

 

自分ひとりでも勉強ができる。

自分で勉強の計画が立てられる。

テストの点の取り方を知っている。

自分で練習して、できない問題をできるようにしてきた経験がある。

自分が分からないこと、分かることが理解できている。

 

そのため中学校のうちに高校を見据え、これらの自分で勉強する力を身につけることがとても重要です。

 

反対に中学校の間に自分で勉強する力を身につけられなかった生徒や、勉強を塾任せにしており、塾で出されたものだけをこなしてきた生徒は伸び悩みます。

 

その場合は高校でも塾任せになるケースが多いです。

そうなると多くの塾では学校と異なる内容を学習する場合が多いので、学校の課題に加え、塾の課題が更に増えることになります。

 

しかし塾によっては、学校の課題や困っていることを助けてくれる塾もあります。

ただ分からない問題を教えてもらうだけの塾だと、自分で勉強する力を身につけられません。

 

自分で勉強する力を身につけるための指導をしてくれる塾を探すのも、ひとつの解決策です。

全国には有名でなくても生徒の事を考え、生徒に力を身につけさせてくれる素晴らしい塾がたくさんあります。

 

大学受験に成功する生徒

高校で勉強をする短期的な目標は、志望する大学に入学することです。

 

皮肉なことに高校の成績が良ければ、志望する大学や偏差値の高い大学に入れるわけではありません。

高校の成績が悪くても、うまく効率よく勉強し志望する大学や偏差値の高い大学に行く生徒もいます。

 

高校で行われる教育は、自分に合わせたものではなく全員に合わせたものです。

全教科優秀な成績を取るには、自分の大学受験に関係のない勉強もする必要があります。

そのため効率が良いとは言えません。

 

志望する大学や偏差値の高い大学に行くためには、大学や勉強法についての情報と、その大学に合格するための戦略が必要です。

 

大学受験に合格するために必要な勉強量は、上位校になればなるほど莫大なものになります。

そのため中高一貫校では、中学校の内容を2年以内に終わらせ、大学受験の内容を4年以上かけて勉強する学校がほとんどです。

 

中高一貫校でない生徒は、3年間でそれに対抗する必要があります。

目の間にあるものを学習量を上げ、こなすだけでは対応しきれなくなります。

そのために勉強する内容を吟味して、合格までの最短距離となる方法を知り、効率よく勉強して行く必要があります。

 

体験談

高校の成績が良ければ志望する大学に合格できるわけではないのは、自分の経験によるところもあります。

私は中学、高校の時、塾に短い期間通ったり、講習に参加したりはしましたが、基本的には塾に通っていませんでした。

 

その理由は、習い事自体が苦手だったからです。

塾が嫌いではないのですが、行くまでがどうしても億劫になってしまいます。

結果、休みがちになり、余計行きづらくなり、なかなか続けられませんでした。

 

そのため高校受験も大学受験も家庭学習が中心でした。

勉強時間は多かったと思います。

中3以降高校に入ってからも、部活はせず、家にすぐ帰り、すぐに勉強をしていました。
おもに学校の予習、復習をしており、学校の問題集を徹底的に学習していました。


その甲斐あって中3では副教科を含め、成績はすべて5を取ることができました。(残念ながら、最後の成績表はひとつ4で、合計44でした。)

 

高校は県でも1、2を争う進学校に入学することができました。

高校でも得意の数学、物理は学校内で常に上位10%に入り、数学は高校2年生のときには校外模試で100点を取り全国1位になったこともあります。

 

しかし高校受験では、公立は志望校に合格しましたが、私立高校は失敗しました。
更に大学受験では志望していた国立大学は落ち、私立大学に入学し卒業しました。
自分の学力不足が原因ですが、今思えばもっとこうしていたらうまくいったのにと思うことが2つあります。

 

それが情報と戦略です。

 

私立高校受験対策と大学入試対策は、普段の定期テスト対策とはまったく異なります。

その情報を知っているかどうかで成果は大きく変わります。

 

また私は学校の宿題、学校の問題集を徹底的に学習していました。

そのおかげでテストの点数を取れたことは事実ですが、それをするために膨大な時間を使っていました。

お世辞にも効率よく学習していたとはいえません。

特に大学入試は効率よく勉強することが重要です。

 

私は学生時代あまり人にアドバイスをもらうことはしませんでした。

適切なアドバイスをもらえていれば、もっと結果は変わっていたように思います。

(アドバイスをもらっても、そのアドバイスをその時の私が受け入れたかどうかは別ですが。)

 

特に高校、大学入試では、適切な情報や戦略を持っているかで大きく結果が変わります。

学校の成績が良いだけでは、志望校には合格できません。

反対に大学受験においては、学校の成績が悪くても志望校に合格する方法があります。

 

最後に

高校生活、大学受験では自分の置かれた状況を冷静に把握することがとても重要です。

しかし高校生にはそれが難しい場合もあります。

そんな時にそばに自分を理解し、自分の状況を冷静に捉える機会を与えてくれる親や先生がいれば、子どもや生徒はとても心強いのではないでしょうか。

 

高校生であれば、手とり足とりサポートする必要はなくなってくると思います。

ただ子どもや生徒が困っている時に、手を差し伸べられるよう見守ることが大切だと思います。

 

この記事を読んでくださった方が、高校での学習をスムーズにこなし、大学受験に成功されることを願っております。


皆様の参考になれば幸いです。

皆様のご意見、ご感想、またはおすすめの方法、取り組んで良かったことなども教えて下さい。

お気軽にコメントして頂ければと思います。

 

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