公立中1,2年生の夏休みの過ごし方~2学期に向けて~
塾を運営していると生徒、保護者の方から、夏休みの過ごし方ご相談を頂きます。
受験勉強は3年生の夏からで間に合いますよね。
夏休みは復習をすればいいでしょうか。
一学期も終わったしばらくは勉強したくない。
夏休みは遊びとクラブ活動で忙しい。
などなど。
この記事では、公立中学1、2年生を対象に夏休みの過ごし方についてご紹介します。
今回ご紹介する内容は、私が運営する塾でも実際に取り組んでいるものです。
この記事を読んで頂ければ、効果的な夏休みの過ごし方が分かって頂けるかもしれません。
夏休み以降のスケジュールと注意点
多くの公立中学校では、秋は修学旅行や社会見学、運動会、文化祭など行事が多くなる時期でもあります。
冬休みまでの間に定期テストも2回実施される学校がほとんどです。
行事が多く、テストも2回あるため、2学期は授業スピードが速くなることが多いです。
1学期と同じペースで学習すると、進度についていけなくなる可能性があります。
次回のテストの内容と注意点
学校にもよりますが次回のテストは、3学期制の中学校であれば10月中旬に中間テスト、11月末に期末テストがあります。
テスト範囲は前回のテスト後の範囲から出題されることが多く、数学であれば方程式の文章問題、関数の範囲がメインになり、1学期の計算がメインだった内容に比べて難しくなります。
中学1年生の場合は、2学期からテストの平均点も下がってきます。
1学期の中間テストは平均点も高く、英語であればアルファベットやローマ字、簡単な英文だけのテストであることが多いですが、2学期のテストからは一般動詞や三人称単数なども出題され、平均点も中2,3年生と同じ60点前後になってきます。
そのため多くの中学1年生は、2学期の成績は下がります。
平均点が下がるので当たり前のことですが、勉強内容が難しくなり、テストの点も下がることで親も子も、テストの点に危機感を感じたり、勉強についていけないと感じ始める生徒が多くなります。
尚、テストの時期、内容は学校によって、テストを作成される先生によっても変わりますので、必ずテスト範囲を確認し、それぞれの学校、先生に合わせた対策を行ってください。
夏休みにしておきたいこと
夏休みにしておきたいことは、2学期に向けた準備です。
まずはお盆前後までに、学校の宿題を終わらせ、お盆以降は2学期に向けた準備をしていきましょう。
具体的にすることは2つです。
ひとつ目は、前回のテスト後に学校の授業で学習した範囲の学習を、学校指定の問題集を使って進めていきましょう。
この範囲は次回のテスト範囲にもなります。
休みの間に取り組んでおくことで、次回テスト期間に取り組むべきことを減らすことができ、更には2学期からの授業も分かりやすくなります。
最低でも、夏休み中に学校の授業で学習した範囲の学習はしておきましょう。
2つ目は、予習です。
予習も学校指定の問題集を使うことをおすすめします。
予習をすることで更にテスト期間に余裕が生まれ、学校の授業も分かりやすくなります。
詳しい予習の進め方については、こちらの記事で詳しく説明しています。
復習については学校の夏休みの宿題の範囲が復習になっていることが多いので、学校の夏休みの宿題がしっかり理解できている場合は予習に力を入れることをおすすめします。
夏休みの宿題が理解できない、復習が必要な生徒の場合は、この時期に学校の問題集をもう一度やり直しましょう。
学校の問題集が使いづらい、難しい場合は「家庭学習で予習を進める方法」の記事で紹介している公文式の問題集の使用をおすすめします。
また、でもやっぱり教えてもらわないと難しいと思われる方は、動画を見るのもひとつの方法です。
中学生におすすめの動画は「eboard」です。
なんと登録をすれば無料で使えます。
小学校算数、中学校5教科、一部高校の内容にも対応しています。
「今でしょ。」の林先生のような授業とまではいきませんが、かなりわかりやすい動画です。
動画に対応した問題練習もできます。
テスト勉強の仕方
この時期からしっかり準備をしていれば、次回のテスト勉強も楽になるはずです。
テスト勉強の仕方については、こちらの記事で詳しく説明しています。
最後に
予習は大変と思われるかもしれません。
しかし、今の学校の教科書は、以前と比べ格段に分かりやすく作られており、参考書や問題集はもちろん、映像授業も簡単に手に入るようになってきました。
これらのツールをうまく使えば、予習は思ったほど難しいことはありません。
また夏休みは、冬休みや春休みよりも長く、じっくり家庭学習に取り組める時期でもあります。
授業の進度が早くなり、テストが難しくなる2学期に備え、この時期にしっかり準備ができれば、2学期の過ごし方が大きく変わる可能性があります。
精神的に余裕があると、考える余裕が生まれます。
考える余裕は、好奇心を育て、興味の幅を広げてくれます。
好奇心と興味が勉強を前向きにとらえるきっかけになります。
勉強がやらなければいけないものであることはつらいことです。
勉強は本来、楽しんで自ら進んでやるものだと思います。
そのためには、好奇心と興味が必要です。
勉強を主体的に取り組むチャンスが夏休みにはあります。
夏休みをうまく使って、2学期から前向きに勉強に取り組めるようにしていきましょう。
皆様の参考になれば幸いです。
皆様のご意見、ご感想、またはおすすめの方法、取り組んで良かったことなども教えて下さい。
お気軽にコメントして頂ければと思います。
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