海外映画を使って楽しく英語学習ができれば最高ですね。
これまで10の映画で使われる英単語を分析してきました。
ディズニー映画は英語学習に最適です。
世界中の人に分かりやすいように作られています。
大人にも子どもにも、非ネイティブにとっても分かりやすい英語が使われています。
今回はコラボ企画第二弾として、英語講師ブロガーのBossさんの人気シリーズ
「出会い」と「再会」を求める「Boss流の英単語の旅」
と私、塾パパの「映画で使われる英単語を分析」シリーズで、ひとつの映画を題材にそれぞれの記事を展開していきたいと思います。
第一弾のコラボ企画ではディズニー映画「マレフィセント」(Maleficent)を題材にしました。
今回はその続編「マレフィセント2」(Maleficent: Mistress of Evil)を題材に英単語の分析をしていきます。
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Bossさんの記事では、「マリフィセント2」で使用された英単語の中から英検2級レベルの英単語を中心に
本記事も紹介:見る前に覚えておきたい英単語
新企画!劇中の英単語で読者の方へ感謝
中学英語で面白い意味の広がり見せる英単語
違いを見分ける英単語
絵を眺めるだけで簡単にイメージする英単語
を紹介してもらいます。
それではどのような単語が使われているか見ていきたいと思います。
また、記事の後半では「マレフィセント2」を英語で見る前に覚えておきたい英単語も合わせてご紹介します。
ネタバレしないように紹介します。
そして、前作「マレフィセント」で使用された英単語との比較もしていきたいと思います。
この記事を読んでから「マレフィセント2」を見れば、英語で聞くことが簡単になるかもしれません。
尚、英単語の分析には、有志の方々が作成した原稿を使っています。
実際とは若干異なる可能性があります。
ご了承ください。
- 総単語数、使用単語数など
- 約285語が全体の約80%
- 1回使用の単語が全体の約51%
- 頻出単語BEST20
- 頻出名詞BEST20
- 頻出動詞BEST20
- 頻出形容詞BEST20
- 2回以上使用される難しい単語
- 1回のみ使用される難しい単語
- 単語の難易度
- 海外ドラマとの比較
- リスニング力を鍛えるには
- 海外映画を使った英語学習方法
- 映画を英語で見ることが難しい他の理由
- この映画を英語で見る前に覚えておきたい英単語
- 前作「マレフィセント」との比較
- 映画で使われる英単語を分析して分かること
- 最後に
総単語数、使用単語数など
総単語数 = 4840語
約50ページの児童向け洋書と同じぐらいです。
参考までに「星の王子さま」で約17600語です。
ディズニー映画「アベンジャーズ」は9110語です。
ディズニー実写映画「美女と野獣」は8513語です。
ディズニー映画 「アナと雪の女王」は7646語です。
ディズニーアニメ映画「美女と野獣」は7528語です。
2019年公開映画「ジョーカー」は7032語です。
ディズニーアニメ映画「アラジン」は7523語です。
2010年公開映画「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」は6156語です。
ディズニー映画「モアナと伝説の海」は5898語です。
ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」は5861語です。
ディズニー実写映画「マレフィセント」は3527語です。
映画の時間は前作97分から118分と増えている分、前作と比べると総単語数は増えていますが、他の映画と比べると総単語数が少ないです。
アクションシーンが多く、ディズニー映画なのに、登場人物が歌うミュージカルシーンがないことが大きな要因だと思われます。
使用単語数 = 1008語
参考までに2019年度の中学英語、必修単語数は約1200語です。
高校英語の必修単語数は中学英単語約1200語+約1800語=約3000語です。
「アベンジャーズ」は1847語です。
実写「美女と野獣」は1598語です。
アニメ「アラジン」は1437語です。
アニメ「美女と野獣」は1422語です。
「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」は1249語です。
「ジョーカー」は1247語です。
「アナと雪の女王」は1216語です。
「塔の上のラプンツェル」は1188語です。
「モアナと伝説の海」は1105語です。
「マレフィセント」は817語です。
総名詞数 = 364語
総動詞数 = 235語
総形容詞数= 117語
計 716語
名詞、動詞、形容詞で全体の約71%を占めています。
他の映画は75%前後のものが多く、それと比べると少し少ないですが、英語のほとんどは名詞、動詞、形容詞で構成されていると言えます。
前回アニメ「アラジン」の分析をしたときの各映画の難易度は、使用されている単語の難易度で考えると下記になりました。
実写「美女と野獣」>アニメ「アラジン」>アニメ「美女と野獣」>「アベンジャーズ」>「マレフィセント」>「ジョーカー」>「モアナと伝説の海」>「塔の上のラプンツェル」>「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」>「アナと雪の女王」
詳細はアニメ「アラジン」の分析記事をご覧ください。
「マレフィセント2」の難易度は、単語使用数で推測すると下記のようになると思われます。
実写「美女と野獣」>「アラジン」>アニメ「美女と野獣」>「アベンジャーズ」>「ジョーカー」>「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」>「モアナと伝説の海」>「塔の上のラプンツェル」>「アナと雪の女王」>「マレフィセント2」>「マレフィセント」
予想通りの結果になるのでしょうか。
次の使用単語の割合を見ていきたいと思います。
約285語が全体の約80%
総単語数4840語の中で
約165語が全体の約70%
約285語が全体の約80%
約525語が全体の約90%
を占めています。
「マレフィセント」では
総単語数3527語の中で
約145語が全体の約70%
約250語が全体の約80%
約465語が全体の約90%
アニメ「アラジン」では
総単語数7023語の中で
約190語が全体の約70%
約360語が全体の約80%
約735語が全体の約90%
「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」では
総単語数6156語の中で
約165語が全体の約70%
約315語が全体の約80%
約635語が全体の約90%
「モアナと伝説の海」では
総単語数5898語の中で
約145語が全体の約70%
約260語が全体の約80%
約520語が全体の約90%
「塔の上のラプンツェル」では
総単語数5861語の中で
約175語が全体の約70%
約310語が全体の約80%
約600語が全体の約90%
実写「美女と野獣」では
総単語数8513語の中で
約215語が全体の約70%
約370語が全体の約80%
約745語が全体の約90%
アニメ「美女と野獣」では
総単語数7528語の中で
約165語が全体の約70%
約310語が全体の約80%
約670語が全体の約90%
「アナと雪の女王」では
総単語数7646語の中で
150語が全体の約70%
270語が全体の約80%
530語が全体の約90%
「アベンジャーズ」では
総単語数9110語の中で
約220語が全体の約70%
約430語が全体の約80%
約930語が全体の約90%
「ジョーカー」では
総単語数7032語の中で
約165語が全体の約70%
約290語が全体の約80%
約570語が全体の約90%
を占めています。
この数字を見ると全体の約90%の525語を覚えたら「マレフィセント2」のほとんどがわかるんじゃないのと思われるかもしれません。
「海外ドラマはたった350の単語でできている」という本に記載されていましたが、海外ドラマのセリフの80%は350語のシンプルな単語で構成されているそうです。
海外ドラマはたった350の単語でできている [英語マスターシリーズ]
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これは「マレフィセント2」でみると、海外ドラマよりも少ない約285個の単語が全体の約80%を占めています。
そのため、「マレフィセント2」は海外ドラマよりも難しいかもしれません。
ただ、全体の約90%を占める約525語を知っていれば「マレフィセント2」を英語で聞いても本当に理解できるのでしょうか。
中学英語の必修単語数約1200語の約44%の525語です。
しかし、そんなに簡単なように感じられないのはなぜでしょうか。
1回使用の単語が全体の約51%
使用単語数1008個の中で
1回しか出てこない単語数514語が全体の約51%
2回しか出てこない単語数170語が全体の約17%
合わせて全体の約68%を占めています。
アニメ「アラジン」は約72%
アニメ「美女と野獣」は約71%
「モアナと伝説の海」は約70%
実写「美女と野獣」は約70%
「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」は約70%
「マレフィセント」は約69%
「塔の上のラプンツェル」は約69%
「アナと雪の女王」は約52%
「アベンジャーズ」は約58%
「ジョーカー」は約52%
です。
一般的に知っている単語数が90~95%以上の文章でないと、未知の単語を推測しながらでも理解しながら読むことはできないと言われています。
そのため、「マレフィセント2」の525語が全体の約90%だったとしても、この1、2回しか出てこない単語をある程度知っていないとやっぱり理解できないと言うことです。
しかも、これは聞き取れる単語数が90~95%以上必要であるということです。
やはり、使用単語数1008語は理解する必要があるということでしょう。
しかし、諦めるのはまだ早い。
中学必修単語1200語より192個も少ないです。
そんなに高いハードルではありません。
ではその単語の中身を頻出順に見ていきたいと思います。
頻出単語BEST20
順位 | 単語 | 回数 |
1 | you | 179 |
2 | the | 174 |
3 | to | 122 |
4 | it | 106 |
5 | we | 80 |
6 | and | 75 |
7 | of | 68 |
8 | is | 62 |
9 | your | 61 |
10 | she | 56 |
11 | no | 54 |
12 | this | 53 |
13 | that | 51 |
14 | what | 48 |
15 | are | 45 |
16 | her | 44 |
17 | will | 43 |
18 | have | 43 |
19 | my | 41 |
20 | for | 39 |
これは勇気が湧いてくるのではないでしょうか。
すべて 中学1年生で習う単語のみです。
他の映画と比較すると60~70%の単語は順位の入れ替わりがありますが、同じ単語が上位20位以内に含まれています。
20位よりも順位を広げればほとんど同じ単語ばかりです。
どんな映画でも頻出単語はそれほど変わらないことがわかります。
今度は品詞別に見てみましょう。
頻出名詞BEST20
順位 | 単語 | 回数 |
1 | moor | 28 |
2 | aurora | 27 |
3 | maleficent | 24 |
4 | king | 19 |
5 | philip | 18 |
6 | queen | 18 |
7 | majesty | 17 |
8 | mother | 17 |
9 | human | 17 |
10 | kingdom | 15 |
11 | way | 14 |
12 | time | 14 |
13 | one | 14 |
14 | war | 13 |
15 | castle | 12 |
16 | day | 12 |
17 | peace | 11 |
18 | father | 11 |
19 | love | 11 |
20 | fairy | 10 |
固有名詞が多いですが、これも 中学校で習う単語ばかりです。
頻出動詞BEST20
順位 | 単語 | 回数 |
1 | come | 32 |
2 | go | 32 |
3 | know | 22 |
4 | get | 17 |
5 | find | 16 |
6 | see | 16 |
7 | let | 15 |
8 | make | 13 |
9 | look | 12 |
10 | want | 12 |
11 | say | 11 |
12 | curse | 10 |
13 | stay | 10 |
14 | wait | 10 |
15 | take | 10 |
16 | stop | 9 |
17 | invite | 8 |
18 | raise | 8 |
19 | hold | 8 |
20 | hear | 8 |
やはり中学校で習う単語ばかりです。
頻出形容詞BEST20
順位 | 単語 | 回数 |
1 | human | 13 |
2 | right | 10 |
3 | good | 7 |
4 | dead | 5 |
5 | wrong | 5 |
6 | true | 5 |
7 | little | 5 |
8 | wonderful | 4 |
9 | missing | 4 |
10 | many | 4 |
11 | new | 4 |
12 | innocent | 3 |
13 | lovely | 3 |
14 | busy | 3 |
15 | proud | 3 |
16 | dear | 3 |
17 | secret | 3 |
18 | dark | 3 |
19 | poor | 3 |
20 | sorry | 3 |
これもほとんどが中学校で習う単語ばかりです。
2回以上使用される難しい単語
では難しい単語はどのくらいあるのでしょうか。
中学校では習わない単語を中心に2回以上使用されている単語を選びました。
majesty | 17 |
curse | 11 |
cursed | 9 |
tomb | 7 |
fairies | 7 |
fey | 6 |
union | 6 |
mistress | 5 |
folk | 4 |
yield | 4 |
united | 3 |
threat | 3 |
sir | 3 |
innocent | 3 |
pixie | 2 |
nor | 2 |
certainly | 2 |
ruin | 2 |
creature | 2 |
winged | 2 |
comfortable | 2 |
contain | 2 |
reverse | 2 |
especially | 2 |
survive | 2 |
transformation | 2 |
extraction | 2 |
alert | 2 |
reload | 2 |
formation | 2 |
raven | 2 |
groom | 2 |
creatures | 2 |
ignite | 2 |
全部で34個あります。
ほとんどが高校で習う単語ばかりです。
他の2回以上使用される単語のほとんどは中学校で習う単語ばかりでした。
王族、魔法に関する単語が多いですが、それほど難しい単語はありません。
なお、固有名詞は除いています。
1回のみ使用される難しい単語
1回しか出てこない単語数514語のうち、中学校で習わない単語は162個あり、約32%を占めています。
162個の単語の多くは高校で習う単語ばかりです。
ほとんどの単語は高校英語でもメジャーな単語が多い印象でした。
単語の難易度
使用単語数1008個中、中学校で習う単語は812個で全体の約80%です。
中学校で習わない単語は196個で全体の約20%です。
実写「美女と野獣」の場合、中学校で習わない単語は563個で全体の約35%です。
アニメ「アラジン」の場合、中学校で習わない単語は390個で全体の約27%です。
アニメ「美女と野獣」の場合、中学校で習わない単語は390個で全体の約27%です。
「アベンジャーズ」の場合、中学校で習わない単語は444個で全体の約24%です。
「マレフィセント」の場合、中学校で習わない単語は183個で全体の約22%です。
「ジョーカー」の場合、中学校で習わない単語は257個で全体の約21%です。
「モアナと伝説の海」の場合、中学校で習わない単語は225個で全体の約20%です。
「塔の上のラプンツェル」の場合、中学校で習わない単語は230個で全体の約19%です。
「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」の場合、中学校で習わない単語は223個で全体の約18%です。
「アナと雪の女王」の場合、中学校で習わない単語は191個で全体の約16%です。
単語の難易度で比較すると
実写「美女と野獣」>「アラジン」>アニメ「美女と野獣」>「アベンジャーズ」>「マレフィセント」>「ジョーカー」>「マレフィセント2」>「モアナと伝説の海」>「塔の上のラプンツェル」>「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」>「アナと雪の女王」
となりました。
「マレフィセント2」は発音も聞き取りやすく、スラングもほとんどないと言っていいレベルだと思います。
内容はマレフィセントやオーロラ姫などは出てきますが、登場人物だけが「眠れる森の美女」なだけで、前作と全く関係がないといっていいほどの内容です。
原作や前作を知らなくても十分楽しめます。
ストーリーも推測しやすく、王道のテーマ、王道の展開のように感じました。
込み入った設定や会話もそれほど多くないため、難易度もそれほど高くないように感じました。
そのため、実写映画ではありますが、他のディズニーアニメと比べてもそれほど難しい映画ではないと思われます。
むしろミュージカルシーンがない分、他のディズニーアニメと比べても易しいかもしれません。
また、同じディズニー実写映画「美女と野獣」と比べても、言い回しもシンプルなものが多く、ミュージカルシーンもないため、英語の難易度は低いです。
内容、発音、スラングのなさ、高校生以上で習う単語の比率のどれを見ても易しく、英語で映画を見るにはおすすめの映画です。
海外ドラマとの比較
「マレフィセント2」の中学校で習わない単語数を、実際に数字で見てみると、その390個が多く感じるかどうかは個人によるとは思いますが、実際に見てみると「マレフィセント2」がそれほど英語で聞くのに難しい映画ではないと思われます。
しかも、その390個の多くは高校で習う単語がほとんどです。
海外ドラマの場合は、スラングが多く、簡単な単語でも本来の意味と全く違う意味で使われていることも多々あります。
特にローカルなドラマだとそれが顕著になるように思います。
例えば、アメリカのドラマだとアメリカで人気のテレビ番組などが、ネタにさることもあり、アメリカの文化についての理解など背景知識も必要になってきます。
しかし、映画は、全世界の様々な地域の、様々な年代の方をターゲットにしているため、予備知識も少なくていいように、表現も一般的な言葉が選ばれているように感じます。
そのため「マレフィセント2」も、一般的な海外ドラマよりは簡単だと思います。
中学校で習う文法、単語を理解しており、単語を頑張って覚えれば「マレフィセント2」を英語で見ても理解できるということが分かります。
そして、高校で習う文法、単語を理解していれば、「マレフィセント2」を英語で見ても理解できるということが分かります。
後に残された問題は聞き取れるかどうかです。
尚、中学校で習う習わないの基準は、主観による判断ではありますが、長年学校英語に関わり、中学生用の英語教材を作成した経験をもとに判断しておりますので、ある程度正確かと思われます。
リスニング力を鍛えるには
リスニングの基本となる能力を鍛えるためにおすすめの方法は、ディクテーションです。
ディクテーションとは、聞いた英文を文字に起こすことです。
ディクテーションをすると、すべての単語を聞き取ろうと耳を傾けるのでリスニングの集中力が大きく伸び、前置詞や冠詞、時制といった細かい点にも敏感になります。
そして、正確なリスニング力がつきます。
正確なリスニング力がつけば、映画を英語で見てもしっかり聞き取れるはずです。
詳細の方法についてはこちらの記事をご覧ください。
具体的な映画を使った英語学習もご紹介します。
海外映画を使った英語学習方法
①映画を字幕なし、英語音声で聞く。
②映画のスクリプト、台本を読む。
③再度映画を字幕なし、英語音声で聞く。
個人差があると思いますが、この順番で見ると2回目に映画を見たときに聞き取れる単語が劇的に増えます。
詳細の方法についてはこちらの記事をご覧ください。
映画を英語で見ることが難しい他の理由
単語が聞き取ることができるが、内容が理解できない場合は、英語と日本語の語順に違いがあることが影響しています。
特に日本の英語教育に慣れ親しんだ方の場合、英語を日本語の語順に直して理解しようとするクセが付いていることがあります。
英語の論文など、一字一句誤解のないように読むにはその方法も有効ですが、リスニングや英会話では時として、その思考方法が障害になる場合があります。
リスニングの場合、聞いた内容を理解しながら、英語を日本語の語順に置き換えて理解することはとても高度な技術が必要です。
そのため、英語を英語の語順のまま理解することが、英語を理解しながら聞き取るためには必要です。
しかし、いきなり英語の語順のまま理解すると言われても難しいので、まずは英語の意味の塊ごとに理解して行くことを意識してみましょう。
日本語を習い始めたばかりの外国人が、片言の日本語を話す様子をイメージしてみてください。
外国人にとっても日本語は語順が違うため、とても難しい言語です。
そのため、外国人が話す片言の日本語は、語順が英語に近くなります。
「私は 来ました 日本に 昨日」
「あなたは 好きですか この料理 私が 作った」
日本語は語順が変わっても理解できる言葉なので、このように話されても十分理解できます。
その日本語の語順の自由さを利用して、英語を理解していきます。
そうすれば、この日本語と英語の語順の違いにも対応できるようになります。
海外ドラマ、映画、アニメを英語で見ることが難しい理由については、こちらの記事で詳しく説明しています。
この映画を英語で見る前に覚えておきたい英単語
映画で使われた英単語の中で、物語の重要なセリフに使われ、その中でも使用頻度の高い単語を紹介します。
ネタバレしないように紹介することを心掛けておりますが、気になる方は読み飛ばして頂ければと思います。
例にあげている文は、実際に劇中で使用されたフレーズです。
raise=上げる、育てる、育つ
使用回数8回
例) She was raised.
訳)彼女は育てられた。
「raise」は「上げる」の意味のイメージが強いのではないでしょうか。
「Raise your hand」=「手を挙げて」はよく学校で聞いた記憶があるかもしれません。
「raise」は「育てる、育つ」という意味もあり、日常会話でもよく使われます。
また、ディズニー作品でもこの意味でよく使われる単語です。
「アナと雪の女王」でも使用されています。
例) I was raised in a castle.
訳)私はお城で育てられた。
union=連合、融和、団結、同盟
使用回数6回
例)a union of two kingdoms
訳)ふたつの国の同盟
ヨーロッパ連合(European Union)をEUと表記した時のUに当たる言葉が「union」です。
中世を舞台にしたゲームや小説などで馴染みの方も多いのではないでしょうか。
また「union」の「uni」は「ひとつの、ひとつにする」という意味があります。
「uni」を使った言葉は日本語になっているもの、馴染みのあるものもたくさんあります。
unique=ユニーク
unicycle = 一輪車
unicorn =ユニコーン
uniform=ユニフォーム
unit =単位、ユニット
universal=世界共通の
どれも「ひとつ」という意味が込められています。
英語も漢字の「へん」のように、単語のつくりに意味があり、その意味を理解すると語彙力を一気に増やすことができます。
鰓、鰍、鰌、鰆、鰈、鰚、鰒、鰘
この漢字を見て魚類を表していると推測するように、英語も単語のつくりから意味が推測できます。
mistress=女性の支配者、女王、女主人
使用回数5回
例)the mistress of evil
訳)悪の女王
「the mistress of evil」は「マレフィセント2」の原題にもなっています。
「Mistress」はマレフィセントを呼びかけるときにも使用されています。
「Mistress」対応する言葉で、男性には「Master」が使用されます。
「美女と野獣」でも城の主人である野獣に対して、お城の従者たちが呼びかける際に使用されていました。
innocent=無罪の、潔白な、無邪気な
使用回数3回
例)an innocent child
訳)純粋無垢な子ども
Mr.Childrenの「innocent world」で馴染みのある方も多いのではないでしょうか。
英語では子どもや赤ちゃんと相性のいい言葉でもあります。
「innocent」の「in」には否定の意味があります。
「incorrect=正しくない」⇔「correct=正しい」
「impossible=不可能な」⇔「possible=可能な」
「irregular=不規則な」⇔「regular=規則的な」
「in」のほかにも「un、dis、de」などが同じ否定の意味を持ちます。
紹介した単語はたった4語ですが、使用回数は計22回で全体の約2%に当たります。
物語の重要なセリフで使われるため、このたった4語だけでも約2%以上、内容の理解度を上げてくれるはずです。
これらの単語知った上で、映画を見ると英語聞いたとしても、もっと内容が分かりやすいはずです。
前作「マレフィセント」との比較
「マレフィセント」と「マレフィセント2」の両方で使われている英単語数は460個でした。
「マレフィセント」の817語を基準にすると、約56%の英単語が「マレフィセント2」でも使用されたことになります。
「美女と野獣」のアニメと実写を比較した際の結果は、アニメ「美女と野獣」で使用されている単語1422語のうち、実写「美女と野獣」で使用された単語は968語と約70%でした。
一般的に40%前後は同じ英単語が、どの映画でも使用されます。
「美女と野獣」はアニメと実写のストーリー展開は全く同じであるため、同じ英単語が使用される割合が高いです。
「マレフィセント」と「マレフィセント2」の場合は続編であるため、一般的な映画と比較すると「美女と野獣」ほどではありませんが、同じ英単語が使用される割合が高くなっています。
つまり、シリーズ映画や、海外ドラマなどは、一作目、一話目を見ていれば英単語も同じものが使用される確率が高いことが推測できます。
映画で使われる英単語を分析して分かること
映画で使われる英単語を分析してみると、中学校で学習する内容がとても重要であることが分かります。
映画を英語で観るうえでも、中学英語をマスターし、高校英語をマスターすることが、近道であるといえます。
複数の映画で使われる英単語を分析してわかったことについては、こちらの記事で詳しく説明しています。
最後に
英語は楽しみながら学習することができます。
ディズニー映画は世界中の人に分かりやすいように作られています。
大人にも子どもにも、非ネイティブにとっても分かりやすい英語が使われています。
特に「マレフィセント2」は、前作を見てからだと内容も分かりやすくなります。
海外映画を英語で楽しむ!
思っていたよりも簡単にできそうな気がしませんか?
更にBossさんの記事を読んで頂ければ、「マレフィセント2」が英語で楽しめそうと思って頂けると思います。
Bossさん宜しくお願いします。
やり方を工夫すれば、海外ドラマ、映画、アニメを英語で楽しむことはそんなに難しいことではありません。
皆様の参考になれば幸いです。
皆様のご意見、ご感想、またはおすすめの方法、取り組んで良かったことなども教えて下さい。
お気軽にコメントして頂ければと思います。
こちらの記事も参考になるかもしれません。
合わせてご覧ください。