東大生の7割がLEGO(レゴ)で遊んだことがあるという調査結果もあり、東大にレゴ部があることも話題になりました。
レゴは頭にいいとよく言われ、想像力はもちろん、集中力や空間認知能力、思考力、手先の器用さなどレゴによって身につく能力は様々です。
この記事ではその中でも数学的思考力とレゴの関係について言及したいと思います。
この記事を読んで頂ければレゴってすごい!と思っていただけるかもしれません。
数学的思考力とは
数学の応用問題を解くためには「問題文から与えられた条件(仮定)と結論を読み取り、その条件と結論を、公式を用いて論理的につなぎ合わせる力」=「数学的思考力」が必要です。
中学校で学習した図形の証明をイメージするとわかりやすいかもしれません。
例えばある三角形が二等辺三角形であることを証明するためには、問題文に与えられた条件から、2つの辺が等しい(定義)、もしくは2つの角が等しい(定理)を論理的に導き出せれば、結論である二等辺三角形であるということが証明できます。
数学の応用問題の解き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
レゴを組み立てるときに考えること
レゴを組み立てる場合は、今あるブロック(条件)と作りたいもののイメージ(結論)をつなぎ合わせることで思い描いたブロックを作り上げることができます。
この思考プロセスは、数学の応用問題を解くときと全く同じです。
はじめはなかなか思い通りのブロックを作ることが難しいと思います。
しかし試行錯誤を繰り返しながら、ブロックの組み立て方、組み合わせ方を身に付けていき、思い通りのブロックを作り上げられるようになります。
数学の問題もレゴを組み立てるときに試行錯誤するように、どの公式と、どの公式を組み合わせればよいかを試行錯誤しながら解いていくものだと思います。
このようにレゴを組み立てる過程と、数学の問題を解く過程は全く同じ思考プロセスであるため、レゴをたくさんすることによって数学的思考力を養うことが可能です。
説明書はワザの宝庫
レゴが優れている点は、レゴの説明書にあります。
レゴを購入すると、見本のブロックを完成させるための説明書がついています。
このスペースシャトルを作る場合、はじめに付属の説明書を見ながらつくると思います。
この説明書に掛かれているブロックの組み方、組み合わせ方は、プロのレゴビルダーの方々のワザが詰まっています。
プロのレゴビルダーのワザは、数学でいえば公式に相当するものです。
説明書はいわば問題集、参考書の役割をしています。
問題集、参考書で学ぶことで、数学の問題ができるようになるのと同じように、説明書を見ながら作ることで、プロのレゴビルダーのワザを学ぶことができます。
そして、身に付けたワザを駆使することで、自分の思い描いたブロックがどんどん作れるようになります。
昔のレゴと比べると、今のレゴはパーツも増えていますが、4×2マスなどの基本的なブロック(基本ブロック)は変わっていません。
レゴは基本ブロックで作れるものは、あまり新しいパーツとして作られることが少ないです。
低学年用に大きめのパーツが作られる場合もありますが、昔より増えているパーツの種類のほとんどはアイテムや道具などのパーツがほとんどです。
私も娘のレゴを、説明書を見ながら作ることがありますが、他のブロックなどと比べ、プロのレゴビルダーのワザが秀逸だと感じます。
ブロックの組み方、組み合わせ方は構造的に十分な強度も考えられていると感じます。
完成したブロックは小さな子どもが遊んでも、十分頑丈で、壊れたとしても直しやすいようにも思います。
このようにレゴの説明書にはプロのワザが余すことなく掲載されおり、まさにワザの宝庫です。
この説明書をしっかり活用することで、数学的思考力はより養うことが可能です。
おすすめのレゴセット
幼児であればまずはデュプロの基本ブロックとボックスセット、基礎盤をおすすめします。
キャラクターものや、遊園地などのセットをはじめに購入されるのもおすすめです。
セットの方が説明書も分厚く、ワザもたくさん掲載されています。
ただその場合でも、基本ブロックのセットと基礎盤を購入されることをおすすめします。
上記のようなセットは基本ブロックが少ないため、説明書で覚えたワザを活用できるだけの十分なブロックがありません。
また作ったものを壊さないと使えるブロックもないため、セットだけだとごっこ遊びで終わってしまう可能性もあります。
基礎盤は大きい作品を作る場合には、必須のアイテムです。
基礎盤がないと、単品の作品ばかりになり、想像力を発揮しづらくなります。
4歳ごろからはレゴの基本ブロックとボックスセット、基礎盤をおすすめします。
もちろんセットもおすすめです。
レゴになるとデュプロよりもワザのバリエーションは格段に増えます。
ギミック、仕掛けも増え、表現できることも多くなってきます。
もちろんレゴの場合も、セットだけでなく、基本ブロックと基礎盤を合わせて購入されることをおすすめします。
レゴの真価を体験するためには、基本ブロックと基礎盤は必須です。
最後に
学びは遊びから生まれるものだと思います。
好きなこと、興味のあることであれば、楽しみながら主体的に取り組むことができます。
レゴは種類も多いので、どんどん買い足しやすく、これまで購入したものと組み合わせられるので、表現できることもどんどん増えていきます。
中学生以上でも楽しめるようなシリーズもあり、長く遊ぶことができます。
16歳以上や大人を対象としたレゴもあります。
2017年には名古屋にレゴランドが開園し、レゴを楽しむ方法も増えてきました。
子どもにレゴを好きになってもらえる要素は年々増えています。
アニメや、ゲームもあります。
アニメ「レゴフレンズ」は英語版もあり、英語学習にも活用できます。
YouTubeに公式チャンネルもあります。
プログラミングを学ぶこともできます。
プログラミング教室もあります。
ディズニープリンセスや、スター・ウォーズ、マーベルだけでなくマインクラフトなどのキャラクターのレゴも多数あり、子どもが興味をもってもらえそうなものが見つけやすいのではないでしょうか。
皆様の参考になれば幸いです。
皆様のご意見、ご感想、またはおすすめの方法、取り組んで良かったことなども教えて下さい。
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