塾を運営していると生徒、保護者の方からケアレスミスについてご相談を頂きます。
本当はできたのにミスをしてしまった。
ケアレスミスだから仕方がない。
これはもう性格だからどうしようもないですよね。
などなど。
今回の記事では、ケアレスミスをなくす方法ついてご紹介したいと思います。
この記事を読んでいただければ、ケアレスミスがなくなるかもしれません。
ケアレスミスをなくすとは
生徒と一緒にテストの振り返りをしていると、良く出てくる内容が「ケアレスミスをなくす」です。
生徒が「ケアレスミスをなくす」と言ったときに「どうしたらケアレスミスはなくせるの?」と聞くと、ほとんどの生徒は「しっかり見直しをする」と答えます。
この会話のやりとりで重要なことは、生徒自身が具体的な対策をとっているかどうかということです。
「ケアレスミスをなくす」
「見直しをする」
のどちらにも具体的な行動が示されていません。
この曖昧なことを、具体的にどのように行動するか決めることでミスはなくなっていきます。
ミスをなくすために必要なこと
ミスをなくすために、前提としてふたつのことを自覚することが大切です。
ミス=不正解と思っているか
ひとつ目は「ミス=不正解と思っているか」です。
「本当はわかっていたけど、ミスしただけ」と考えている生徒はとても多いです。
つまり、ミス=不正解と思っていないということです。
極端に言えば、ミスで間違った問題も、解答欄が白紙で不正解になった問題も、同じ0点です。
ミスで不正解になったとしても、点数は上がりません。
この考え方をしている限りミスをなくすことはできません。
まずは「ミス=不正解」であると認識することが必要です。
自分はミスをすると思っているか
ふたつ目は「自分=ミスをする」と思っているかどうかです。
人間である以上ミスをしない人間はいません。
ミスでテストの点数を落とさない生徒のほとんどは、自分がミスをする前提で問題を解いています。
ミスをすることは悪いことではありません。
ミスをするのは当たり前のことで、大切なことはミスをした後に何をするかです。
ミスをしたことに気づき、ミスを直せることができれば間違いはなくなります。
人は失敗しないように、ミスをしないようにと思えば思うほど、失敗、ミスをしてしまいます。
失敗もミスもしてもいい。
失敗もミスもすることは人間である以上当たり前のことです。
大切なのは失敗、ミスをした後に、それをカバーできるかどうかにあります。
ミスをなくすための対策
ミスをなくすため対策として、ふたつのことをすることが大切です。
ミスのパターンを知る
ひとつ目は「自分がミスをしやすいパターンを知る」ことです。
勉強をしていて間違えた問題は、直しをするだけではなく、自分はどういったときにミスをしやすいのかを知り、次同じような問題に出会ったときにミスを防げるかどうかが大切です。
たとえば、英語の問題で3単元のsを忘れやすいなら、文章を書いた後必ず動詞の形をチェックする。
数学の問題なら途中式を詳しく書く。
符号間違いをしやすいなら、符号を強調して書く。
問題を読み間違いやすいから、問題文は2回読む。
などなど。
これは、ミスを減らすために、自分なりのチェックポイントをたくさん持つことでもあります。
このチェックポイントをたくさん持っている生徒ほど、ミスを修正することができ、結果ミスで問題を間違うことがなくなります。
確認しながら解く
ふたつ目は「問題を解きながら見直しをする」
ことです。
時間が余れば見直しをすると決めていると、時間がないときは見直しができません。
特に入試本番などは時間が足らないことが多いので、普段から問題を解きながら、ミスをしていないかを確認していく必要があります。
ここで自分がミスをしやすいパターンを知っていると、具体的に何に気をつければいいのかが分かるので、更にミスをしにくくなります。
普段から意識する
テスト本番は普段勉強しているときよりも、緊張していたり、あせったりなどして、ミスをしやすい状況にあります。
ミスをなくすには、テストのときだけ気をつけてもなくなることはまずありません。
普段の勉強でミスをなくすことができれば、本番でもミスはなくなります。
普段の勉強のときから、ミスを減らす対策をとっていきましょう。
最後に
ミスは必ずなくすことができます。
しかしミスは気合いではなくなりません。
「ミスしないように気を付けよう!」
「見直しをしっかりしよう!」
これでミスが減れば、ミスで困る生徒はほとんどいないはずです。
ミスをなくすことは、ミスをしないということではなく、ミスに気づき、ミスを修正できるということです。
そして具体的な方法を取ることが、ミスを減らすために必要なことです。
皆様の参考になれば幸いです。
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